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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
236/282

236~視えたらしい~

メイちゃん策の服を送ってもらって、次の日。

ああ・・・

ほんとにもう、プラム郷に帰りたいわ。

ナナのファッションショーしたいのに。

どこにあるのよ、卵。


魔力を通したはずのサカイは、まだうなってる。

ああ、ポーション瓶を見てじゃなくて、まだ急に回りだした魔力になじめないらしい。

軟弱だ。


「いい加減起きなさいよ」

「うう・・・まだ目が回ります」

「よかったじゃない。目にも魔力がいきわたったってことでしょ」


どうやら、この世界の人間は、魔力をどこかで滞らせているみたい。

中にはきちんと巡らせられる人たちもいる。

リアさんとか・・・元王様とか・・・サカイ様もきちんとめぐってたはず。

一気にレベル上げた影響なのか、エイトもスズランも魔力のめぐりはよかったはずだから、そういうものなのかもしれない。

レベルに合わせて魔力が巡るようになっているのかな?

あとで運営さんに聞いてみよう。


「早くできるようにならないと、あんたを弟子失格にして、ナナを一番弟子にあげるわよ」

「・・いやです・・・ゆずれません」

「なら早く整えなさいよ」


魔力の整え方なんて知らないけどね。

乱れた魔力は体力を奪うそうだしね。


「お嬢さま、私が手伝ってもよろしいですか」

「シツジローくん。そうね、お願い」


手伝うって、どうやるんだろう。

視てようかな。


シツジロー君が、サカイの手を握る。

ゆっくりと、サカイの乱れた魔力を自分に受け取っていく。

ドール種は、避雷針のようなもので、自分に流して外に無害に流すことができるしね。

サカイの魔力がだんだん落ち着いてきて、無理やりこじ開けたところの、変な魔力暴走もなくなってきた。


「これで大丈夫ですよ、サカイ様」

「ありがとうございます、シツジローさん」


にこりと笑んだシツジローくんに、サカイがウルウルした表情で見つめ返している。

変な扉は開けないでよ、おっさん。

おっさんのウルウル顔、気持ち悪いから。


「ほら、さっさとやりなさいよ」

「師匠は鬼ですか」


鬼の概念があるのか、この世界。


「鬼でもあくまでも魔王でも好きに呼びなさいな。制裁されたいならね」

「すみません、冗談です」

「今なら魔力を目にためるのも楽でしょ」

「はい。頑張ります」


その後一時間ほどかかったけど、水とポーションの区別がつくようになったみたいだし、いいか。

鑑定スキルは・・・、取れたようだから、これからよね。

あとは、ポーションの投球が分かるようにならないとだしね。


「水はよけておくから、あとはこの三本の瓶とにらめっこ続けなさいよ」

「・・・やはり鬼だ・・・」

「聞こえたわよ」

「なんでもないです、すみません!」


あーあ、まったく。

あと何日この街に滞在かな。

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