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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
235/281

235~かわいいは正義(古いな)~

大量の布地。

結構いいお値段なんだね、布地。

どうせならということで、プラム郷の子供たちの服を作ろうと、かいつくすくらいに買ったけど、収納は一瞬だ。


もちろん、糸もかったし、ミシンもある。

やっぱり嫌だけど、糸をはく虫、手に入れたほうがいいかなあ。

糸車とかあるよね?

この世界。

あと、機織り機。


宿ではなく、メイちゃんは馬車の中。

というか、拠点に帰ったのか。

そのほうが作業に集中できるものね。

あ、そうだ。

私の空間魔法にも、布があったはず。

やわらかいし、ナナの弟妹達が生まれたら、それでお洋服作ってあげようかな。

もちろん作るのは、メイちゃんだけどね。


かわいい服の型紙は渡してある。

すごいなあ。

ほかのプレイヤーさん。

ほんとに、いろんなことを覚えさせるために、入れていたんだね。

運営さんからもらった書庫にあった型紙の絵とか。

もう、かわいい服もかっこいい服も、冠婚葬祭の服も、すべて作れるじゃない・・・


私はそういう意味では、ほぼ何にもやらなかったというのが分かるな。

日々に追われて、癒しとしてこのゲームをやっていたにすぎないし。

もう少し貢献しておけばよかったかな。


宿の中では、唸っているサカイをしり目に、私はゴロゴロ。


「まだみえないのー?」

「視えませんよ」


顔を手で覆うサカイを視る。

うん?

魔力のめぐりがあまりよくないのかな?

魔力量はそれなりにあるはずなのよね。サカイ様の血筋だし。脳筋ではあるけど、スズランだって魔力量はあったし。


「ちょっと、サカイおいで」

「はい?」


素直にきたサカイを座らせ、頭に手を置く。


「こうか?」


魔力をサカイに流し込む。

滞っているところも無理やり開栓。


「んあっ」


急にサカイがけいれん起こして倒れたけど、これで無事に魔法がつながったみたい。

あとは起きるのを待つだけね。


「何も言わずにそれをやるとは、おぬしはひどいな」

「師匠というのは、時に理不尽に厳しいものよ」


まあ、冗談だけどね。


そうこうしているうちに、メイちゃんが、洋服を持ってきた。

フリルの付いたかわいいワンピース。

ロリータ風。


うん?

こんなのもあったのか、あの型紙。

しかも、この短時間で作っちゃうのか・・・

そんじょそこらの仕立て屋より有能なんじゃ・・・?


「こんな感じでいかがでしょうか、お嬢さま」

「いいよ、いいよ。ナナが着られるといいよね」

「ナナのサイズでしたら把握済みですので、大丈夫です」

「そう、よかった」


あとはほかのも作って、届けるだけだね。

ナナの喜ぶ顔がみたいけど、まだまだ旅は続くよねえ。


まだ、すごいうわさの人も会えてないしな。

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