225~よく寝ました~
起きたのは自分の家。
あ、拠点のほうだ。
・・・大量のスライムの核と、プラント母さんの枝が、山のように庭に積まれている。
全部、空間に入れとくか。
あ、ジューノさんに売ったらどうだろう。
いい値で売れるかな?
それか、王都中央部に売りに行ったほうがいいのかな。
元王様にでも相談してみるか。
しかしよく寝たわ。
最近はあまり寝てなかったような。
そんなことないわね。
いつも通りだったわ。
メイちゃんが朝食・・・ん?外が薄暗いわ。
今何時かしらね。
「夕方も遅くでございます。お嬢さまは、四日ほど寝ておりました」
シツジローくん・・・
そんな呆れた顔しないでほしいけど、久しぶりによく寝たと思ったわよ。うん。
「まだ起きたばかりですので、軽めのものにしました」
「ありがとう」
「これからプラム郷と、サカイ家にも行ってまいります」
え?
メイちゃんがご飯作っているの?
そこまで甘やかせちゃダメでしょ、といいたいけど、仕方ないね。
「おぬし、いつになったら起きるのかと思っていたぞ」
あ、空の人。
ごめんなさいね。
「そろそろ旅の続きをしないとよね」
結構な日数を費やした気がするし。
早く見つかれば早く帰れるしね。
「まあそう急がんでもいい。竜の卵を落としたのはこちらだし、少しは反省している。神に知れたら、それこそどうされるか・・・」
「いや、運営さん、知ってるけど、探しているのだからと見守ってくれてるけど?」
「ん?運営さんとは?」
「え?だから、創造神だね。・・・プレイヤーってさ、国から出ると神様のサポートが付くんだよね」
といっておいたほうが楽でしょ。
ほんとは、向こうから来るときのサポートだけど。
「なっ!では、神は知っているというのか」
「知ってるねぇ。だって、あなたの卵じゃない卵を、空間魔法に入れられるようにしてくれたのも、神様だし?」
運営さんに相談したんだしね。
「う・・むむむ」
「だから大丈夫よ。私は創造神だけど、違う人のサポートの場合もあるし」
「創造神・・・」
「ガイアードだっけ?・・・あ、デュースのほうで言うのかな?」
「よ・・・呼び捨てにする出ない!」
「ええええ・・・まあ、私は、運営さんと呼んでいるけど」
「なんと不敬な・・・」
この後小一時間は怒られました。
めんどくさいなあ。
確かに同じ立場っぽいけど、こちとら異世界人なのに。
「まあ、だから大丈夫だよ。明日には出発・・・とはいかないけど、早めにまた行こうね」
納得してくれればいいんだ、納得してくれればね。
ああ、めんどくさいけど、早めに旅に出よう。




