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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
224/281

224~おうち作らないとね~

ナナは、メイちゃんのおやつに、早速食いついてる。

うん。

きちんと残しておくんだよ?

まだ、旅は当分続くから、帰ってこないよ?


「大丈夫です、お嬢さま。行く前の三倍ほど、会議室のボックスに入れておきました。

この家にもたくさん置いていきますし。・・・ああ、この家には、マジックバッグがなかったですか」

「ナナ持ってるよ」

「ナナのカバンにも入れておきましょうね。そのほかにも、置いておけば、家族で食べられるでしょう」

「わーい。メイおねーちゃんありがとー」


食べ物持ったまま、駆けまわるナナを、がしっと捕まえるメイちゃん。

そうだね。

お行儀悪いね。


メイちゃんには、先ほどナナが養女に行くという話をした。

すると、そちらの家にも、おやつをもっとおいておかなければと、去ってしまった。

おいてもいいけど、マジックボックスおいてないよ?

・・・仕方ない。

今日はここでマジックボックスづくりと、家づくりしよう。

シツジローくんに戻ってもらって、事情説明してもらうか。


「私は一度家に帰るから。また来るわね」

「うん、おじょーさま、おやつありがとう」

「食べすぎはいいお姉ちゃんになれないからね?」

「・・んぐぐ。ナナ、きちんと残しとくもん」


もう、テーブルの上のおやつは最後の一つ。

マークもビイトもナナに譲ったので、山盛りにあったものはすべてナナのおなかだ。

分けることも覚えようね?ナナ。

最後のおやつを自分のバッグに詰め込むナナを見て、呆れた表情の二人に、私が持っている分を渡す。

ナナはこれから常識を学ぶ子供だな。


家の錬金部屋。

容量はそこまで大きくなくていいよね。

家一つ分くらいがいいか。

箱の大きさは、前世のポテトチップスが入っていたような段ボールの大きさ。

それを三つ作る。

シツジローくんが戻ってきたので、両家に運んでもらう。

あと一つは、マークとビイトの家に設置しておこう。

二人がいつでもできたてが食べられるように。


二人の家を作るために、拠点にて、木材を手に入れてきた。

え?

プラント母さんの枝?

そんなの使っていいの?

プラント母さん、自分で剪定して、枝をまとめておいてくれてる。

・・・木材用の巨木だよね?これ。

そう・・・

いらない枝なんだ?

この量だけでも、家が何件建てられるか。

まあいいや。


乾燥と加工。

プラント種の枝は、加工がしにくかった。

でも立派なのができそうよ。


プラム郷にて。

どのあたりに作るか聞いたら、ナナがいつでも遊びに来られるようにと、ビイト家の近くだった。

ナナがお泊りもできるようにって、部屋は個人の部屋が三つと、トイレとお風呂とリビングダイニング。

そんなに大きな家じゃないけど、二人が普段住むにはいいと思う。


冒険者のおうちだものね。

地下室も作っておく。

ここに売らなかった素材とか並べておくといいよね。

武器も置いておけるよね。

リビングダイニングには、先ほどのマジックボックス。

各部屋の家具やベッドは、自分で買いなさいといっておく。

一応、働いているのだしね。

・・・あ、シツジローくんとメイちゃんで、ベッド作ってあげたのね。

なんて心が広いのでしょう。

ナナのは作るよ。

やはり、御姫様ベッドだな。

天蓋付きだぞ。

クローゼットもかわいく。


・・・プラント母さんの木材はすごいな。

加工の仕方がよくわからなかったけど、こういうの作りたいなって、クローゼットの絵をかいてみてたら、なぜか魔力反応とともに、それが出来上がってた。

そうか。

こうやって使うのか。

プラント種の中でも特殊なのかもしれない。

家もこうやって絵にかけば簡単にできたのかもしれない。

クッションやらは、メイちゃん任せ。

私に期待はしてはいけないね。


ああ、でも少し魔力使いすぎたかな。

眠くなってきた。

まだ、卵探しの途中なのに・・・

ああ、眠い。


「シツジロー・・・く・・・ん・・・」


意識が・・・

ああ・・・

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