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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
212/281

212~ここが、そうなんだ~

あれから何日たっただろう。

次の目的地にまだつかないけど、集落の近くについた。

大きな町の周囲をぐるっと回る、壁だ。

王都の入り口、ではないから、同じ王国の、地方なんだと思う。


「ここはサカイ領ですよ」

「は?」


サカイ領って、あんたの実家か。

結構遠くだった。


「いつも、転移してきてますから、すぐですけど、実際は遠いのですよね」


しみじみ言うな。

でも確かに、ウーマで数日って結構遠いよね。

ほんとに王国の大きさに驚かされる。

この星自体が、地球より何倍も大きかったはずだから、大陸一つでも大きいのだろうけども。


「「サカイ領は、自然が多いですよ」

「いや、どこも自然が多いよね?」


住んでいるところのほとんどが、森や平野とか畑とか、そんなものじゃないの。


「サカイ領は、さまざまな人種がいますから、ウーマでも驚かれたりはしないですよ」

「プレイヤーにも驚かないでしょうね?」

「プレイヤーが作ったとこですから、大歓迎されるでしょう」

「それは嫌だわ」


大歓迎って・・・。

スーベニア・サカイはここに帰ってくるつもりあるのかな?

たくさんあるワールドのどこで住み着いて研究しているのだか。


「家族に紹介しますので、寄ってくださいよ」

「ええ・・・」

「そんな嫌な顔しなくても・・・。おじいさまがいますよ」


ああ、帰ってきているのか。

あの人、王都にしょっちゅう来ている気がするんだけどね。


「あと、家族も領民もこぶしで戦うの大好きなので、暑苦しいかと・・・」

「は?」


なんだか入りたくなくなるわ。

いや、わかっていたけどね。

スズランもこぶしで戦う子だしね。


「寄りましょうか」

「はい。ロスも紹介したいですし」

「ああ、そうね」


メイちゃんにブラッシングされて、へそ天で寝ている、オルトロス。

野生の貫禄がないただの飼い犬だわね。


「シツジローくん、寄ってって」

「承知しました」


矢印はこの中ではないけど、たまには街でゆっくりしたいしね。

入るための審査を受けるために、列に並ぶ。

ほかの馬車の馬がウーマを怖がっているけど、知らない。

もしかしたら、中のオルトロスの気配にも怖がっているかもだけど、それも知らない。

通行証を見せてスムーズに入る。

サカイがいたからか、偉い人が出てきたけど、無視。

ここはどんな町なんだろう。

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