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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
207/282

207~これも違う~

一晩過ごして、わかったこと。

クッションもない、こんな地べたで寝たの、久しぶりだわ。

身体が痛い。

硬くなった気がする。

伸びをしたら、関節がぽきぽきなるし。

野宿は、体に合わないな。

よく、ラノベとかの天性者、当たり前のようにやるよね。

キャンプを日常にやっていた人なのかしらね。

私は無理だとわかっただけでも、いいか。


シツジローくんがいろいろ用意しているから、顔洗えたし、基礎化粧はばっちりね。

どうでもいいけどね。


光球で明るいから、ここが洞窟内だということは忘れそうだけど、いまだひんやりしてる。

いいわね、こういうところは、夏場に過ごしたいわ。

明るかったら、だけど。


朝食後は、また移動。

矢印、続いているわね。

だんだんぬかるんできているし、歩きたくないけど、仕方ないか。


蝙蝠とかいるのに気付いた。

超音波は聞こえないけど、どうやらそれが攻撃らしく、体に何らかの衝撃があるから。

蝙蝠の魔物、だよね。

私には、そよ風程度だけど、サカイがのたうち回ってる。


「サカイ、大丈夫?」

「だ・・・」


声も出すのも辛そうだね。


「ちょっと目を閉じて、耳ふさいでて。シツジローくん、守ってやって」

「承知しました」


私にも結界張っておいて。

確か、音魔法には音魔法だとか、何かで読んだ気がする。

つまり空気の振動だよね。

あ創造魔法で、やってみたけど、怖いわ。

何かが落ちてきた音がする。

蝙蝠、だよね、きっと。

光球あるのによく見えないけど。


ほんの少し経験値が入った感覚がして、倒し終わったことを知った。

サカイはシツジローくんが回復かけてるから大丈夫でしょ。

蝙蝠魔物の超音波で、卵、割れないのかな?


「サカイー大丈夫?」

「は・・・はい、もう大丈夫です」

「蝙蝠いるみたいだから、あんたは気を付けて行動しないとね」

「はい・・・」


さて、矢印の方向、どんどん進んでいかないと。

きっと、こういうのがいっぱいいる洞窟なんだろうなあ。

虫がいたら、この洞窟燃やす!


何回かの野宿ののち、卵のとこついた。

卵・・・

祭壇に乗っかってるね?

これ、地の人の卵じゃない?

つまり、これ、求めている空の竜の卵じゃなく、地の竜の卵だ。

でも、祭壇に置きっぱなしはおかしいのよね。

地の人たちは、集落を持たない。

何処かでしばらく過ごしたら、また移動。

時々、何かわからない祭壇があるのは、地の人がそこで過ごしたという証だと、ゲームでは言ってたから。


・・・地の人、ここにはいそうにない。

もしかしたら、卵おいて行っちゃったのかな・・・

忘れたってこと、だよね。


困ったな。

これ持っていくしかないんだよね。

空間にいれることもできないしな。


「シツジローくん、もってって」

「承知しました」


プレイヤーの魔力は反映されないからね。

しかし、ほんとに困った人たちだよね。

同じ、神様の作ったもの、なのに、なぜ大事なもの忘れるのかね。

クエスト、誰かが進めているのか?


また、何日もかかって帰るのか、と、うんざりだけど、仕方ないか。


運営さん、運営さん、聞こえてる?

卵、どうにかしたいんだけど。


返事はない。

忙しいのかな。


<・・・アイリーン、すまん、聞こえた。・・・竜の卵だけ、空間魔法に収納できるようにした>


え、ほんとに?

いや、助かるけど、無理してないかな。

声が疲れているようだし。

まあでも、助かったわ。

空の人の卵以外は、空間魔法に入れておこう。


「シツジローくん、それしまえるから、貸して」

「どうぞ」


空間魔法に、ポイ。

さ、かえるかー。

最近やっと、少しだけ時間ができてきたけど、冬にひいた風邪が治らずそのままで、まだ体調が戻らないです。

ストックが…

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