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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
203/281

203~Bランク、あんたってやつは~

獣人の朝は早い。

鳥獣人が朝を告げる。

うるさいな!


「アイリーンさん、起きてる?」


Bランク。

朝早すぎよ。


「お嬢さまは、先ほどお目覚めになりました。今、御仕度中ですので、お待ちください」


シツジローくんがBランクを、馬車の中に招いてる。

いいんだよ、そんなの招かなくても。


「おお!前の時より広くなったなあ、馬車の中」


Bランク、覚えているのか。

結構記憶力いいな、数年前のことなのに。


「おはよう、Bランク」

「ランドルだよ。・・・もういいか。兄者が、探し物の内容を聞いて来いっていうから、来た」

「兄者?」

「昨日会っただろ、虎獣人。・・・兄者は、俺の兄じゃないぞ。親戚なんだ」

「あ、そう。・・・で、その兄者さん?にきいてこい、と」

「そう。手伝えることがあるなら、全面協力するって」

「おお、いい人だね、兄者さん」

「まあ、本音は早く出てってほしい、だけどな」


からからと笑うBランク。

殴っていいかな?

本音行っちゃうから、ランク上がらないんだよ。


「あ、そう。・・・私たちの目的は、竜の卵よ」

「竜の・・・?竜って、神の使途で、見守りの?」

「ああ、そうそう、その竜。・・・私たちプレイヤーや、空の人も、神の使い?なんだがね」

「アイリーンさんは、違うと思う」


やはり殴るか?


「でも竜の卵なんて、この辺にあったか?」


聞いたことない、というBランク。

聞いたことあるわけないよね。

見えないんだから。


「それは私が探せるから大丈夫。…もしかしたら数日かかるかもしれないから、滞在するとこが欲しかったんだよ」

「ああ、そうなんだ。・・・集落の外なのか?卵」

「わからない。でも、もしかしたら、外かもしれない。・・・最近、穴が開いたような場所、ある?」

「・・・あな?オレが生まれたときから、そんな話聞いたことないぞ」

「そう・・・」


それじゃどこにあるだろう。

衝撃でクレーターができるはずなんだけど。

てことは、ここの卵は、この空の人のじゃないんだな。

でも、探さないとな。


「まあ、この辺りなら案内できるぜ」

「ありがとう」


とりあえず、メイちゃんの作ってくれたご飯食べよ。

・・・Bランク。

あんたも食べていくのね。

獣人も空も人もサカイも、大食いだったわ。


さて、支度も終わった。

矢印に向けて、出発だ。

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