202~意外な再会~
いつもお読みいただきありがとうございます。
まだ卵探し中です。
小さな集落についた。
ここの近くから、矢印が出てるから、一応、ここを拠点に探してみようと思う。
すぐいけるんだけど、他って知らないから、見てみたいよね。
集落の前で、馬車が停まる。
一応確認があるもんね。
怪しい人は通さない、はずだから。
門番は獣人さん。
熊だ。
シツジローくんが、あいさつしてる。
ウーマはおとなしく・・・
してないでいなないてるな。
まだ走り足りないんだろうな。
「お嬢さま、降りてくるようにとのことです」
「はーい」
空の人とサカイとメイちゃんを促す。
空の人はクッションから起きたくないようだ。
さすが、ダメにするクッション。
私も起きたくなかったし。
「ふん。人族か」
大きな鼻息を鳴らし、獣人のクマ男が威嚇でもするかのように此方をにらみつけてる。
まあ、人族は、サカイだけなんだけどね。
「人族は帰れ!」
「えー・・・」
いきなり何なの、こいつ。
「シツジローくん・・・」
「一応、探し物をしているので、ここを拠点にさせてほしいと交渉したのですが」
「ダメってこと?」
「人数によるといわれました」
人数。
少数だよね。
5人しかいないし。
あー、つまり、クマ男、こちらをびびらせて去らせようとしたのかな。
クマ男、見た目の迫力あるものね。
こちらは、弱そうな男と女が出てきただけだし。
「帰れ、人族!」
「言っておくけど、私はプレイヤー。こちらは空の人、人族は彼だけよ」
一応正さないとね。
なんでも人族にしちゃうと痛い目に合うかもだし。
「な!プレイヤー!」
熊男。
なんでかわからないけど、すぐさまほら貝みたいの吹きだした。
結構音が大きいんだな。
耳痛い。
集落から、あわただしい気配がする。けど、だれも出てこないね。
あ、誰か来たな。
「わしはこの集落の長じゃ~」
亀だ。
長老は亀の獣人だ。
フルフル動いてる。
初めて見たけど、亀もいたんだなあ。
後、若い虎の獣人がいる。
「緊急事態と聞いて~駆けつけました~」
かけ・・・てないよ、おじいさん。
「長老、じつは・・・」
熊男が、亀おじいさんに話しているけど、全部聞こえてる。
おじいさん、耳も遠いか。
「ひ・・・ひぃぃぃ、ま・・・まおうじゃ~」
「プレイヤーは魔王じゃないです」
失礼な、まったく。
やらかしたプレイヤーが多いの?
そんなに来ていないはずなのに。
「お許しください。長老は、少々、伝説を鵜吞みにする傾向がありまして」
虎の獣人は普通に話しかけてくれるな。
「それよりどうしてこのようなところに?」
「あ、探し物をしてまして。すぐ見つかるとは思うのだけど、しばらくここに逗留しようかなって」
「そうですか・・・。一応、ここの住人を一人つけても?」
そうだよね。
変なことされたら困るもんね。
「もちろんですよ、どうぞ」
いうと、虎の獣人が、何かくわえたと思うと、中から砂煙が上がった。
なんだ?
「兄者ー、呼んだか?・・・って、アイリーンさんじゃないか!」
虎獣人。
あ、この人、ジューノさんのとこのだ。
確か名前・・・
「Bランク!」
「あ。アイリーンさんひでーよ。まだ名前覚えてくれていないのかよ、ランドルだよ」
そんな名前だったか、Bランク。
「兄者、安心していいぜ。アイリーンさんは、俺の依頼者ごとすくってくれた恩人なんだ」
「なんだ、この方がお前が話していた方なのか」
「そうだぜ。心配いらない」
なんだかよくわからないけど、話はまとまったのかな?
中には入れたし、よかった。
今日はここでお休みだね。
ウーマはBランクが面倒見てくれるようだし。
寝る場所は馬車の中で十分だし。
私も早く寝よう。
矢印、うざいなあ。




