200~まだ準備中~
まずはジャムさんに、しばらく出かけることを報告。
といっても、エイトが言っててくれてたらしく、すんなりうなずいてた。
あ、でも、エイト、連れてかないからね?
後、元王様とリアさんにも、手紙を送ってもらう。
リアさん御所望の化粧水とかも贈っておいた。
なぜかすぐに返事と、王家の通行許可証みたいなものが送られてきた。
どこの領でもすんなり入れるらしい。
ああ、たしかに、何日も待たなくちゃいけないとかあるしね。
ありがたく使わせてもらおう。
がるがるさんに報告行ったら、なぜかサカイがついてきた。
休みをもぎ取ってきたそうだ。
スズランが前の冒険の時に一緒に行ったのに、自分がいけないのはズルいとのこと。
おっさんが何言っているのやら。
まあ、仕方ない。
あとは、メイちゃんが、大量のお菓子を作っている間に、私はコメの畑で、稲刈り。
何日かかるかわからないから、大量に持っていきたい。
いくらでも入るからね、私の空間魔法。
米は大事。
馬車で行くから、拠点を活動拠点にすればいいか。
早く大豆が見つからないかな。
しょうゆも味噌も手に入らないなんて。
つらいなあ。
あとはナナに報告。
いつもうちに来ているからね。
急にいなくなったら、困ってしまうかもしれない。
「ナナもいく」
「いや、ダメだから」
「いくー!」
駄々っ子がいる。
誰だ。こんなわがままに育てたのは。
「お嬢さまが甘やかすからでは」
痛いところを。
だってナナは、私にとって、妹みたいなものだからな。
いつの間にか成長しているけども。
「危ないんだよ?ダンゴローさんもチトセさんもいいって言わないでしょ」
「やだー!いくー!」
「お出かけしたら、おやつが食べられないんだよ?」
「おやつもたべるー!」
やはりただの駄々っ子だ。
「ナナがいなかったら、お友達、悲しんじゃうよ?」
「・・・ううー・・・」
お?
プラム郷でできたお友達効果はでかいか?
「ナナ専用におやつボックスおいてってあげるし、会議所の箱にも、いっぱいおやつ入れてあげるから」
「・・・ううー・・・ほんと?」
「ほんと、ほんと。ナナのためにいっぱい作っておいてっあげるから。私の手作りも入れてあげよう」
「おじょーさまのはいらない」
おいっ!
確かに私の料理スキルはナナより下だが・・・。
そんなこと言わないでよ・・・
とりあえずナナの説得も終わったし、あとは準備を万端にして出かけるだけだ。
それにしても、矢印、出すぎだなあ。




