197~これで解決、かなあ~
私が目が覚めた時が朝だ!
次の日だ!異論は認めん!
まあ何が言いたいかというと、あの日から三日たっているんだけど、その間寝てたのよ。
おかしいな。
きちんと起きられるようになったと思ったんだけどね。
とりあえず、教会にいるはずのその女性を訪ねよう。
いなかった。
毎日いるわけではないらしい。
神父さんは毎日いるし、中にある像をピッカピカに磨いているけどね。
お勉強をする人たちは、週三日くらいらしい。
今は寒いから、よけい来ないのだとか。
教会の中、寒いね。
「暖炉じゃなくて、エアコンほしいな」
「えあこんとは一体何でしょうか?」
「ん?神父さんの住んでいる離れにもある、温風出せるやつ」
「・・・わかりません」
なんだと?
もしかして使ったことないのかな。
「シツジローくん、使い方教えてあげて?」
「はい」
教会から神父さんとシツジローくんが出ていく。
はっ!
まさか、ほかの、新しい住民も、ほとんど使い方知らないとか?
いや、確かに、ほかでも住むことができるように、キッチンとかほかと同じように作ってあるけどさ。
スライム核石が使えるから、便利なんだけどなあ。
一度、全部の家に回ってみるといいのかもしれないね。
それよりも、あの、どこかの貴族女性だよ。
おうちに尋ねていかないとね。
・・・どこかな?
考えてみれば住民のおうちで覚えているのって、あまりないな。
どうしよう。
「来ていただくのはどうでしょう?」
「こちらからの頼み事だから、訪ねるよ。・・・メイちゃん、案内」
「はい」
「ナナもいくー」
おおっ!
ナナ、いつの間にかついてきたのね。
「お友達と遊んできなさい、今日は遊びに行くのじゃないんだから」
「ナナ、おなかすいたー」
あんたはいつもおなかすいているでしょう。
まあ、いいわ。
「メイちゃん、おやつあげて」
「はい」
メイちゃんがおやつを作ってくれている間、その貴族女性のことを聞いてみる。
どうやら、勉強だけではなく、礼儀なども教えてくれているらしい。
すごいなあ。
私は無理だ。
いきたくないな・・・
いやいやいや、これはこの郷のためだから、やらないとな。
ナナにおやつ渡した後、出発。
もちろん、その貴族女性の家にも、お土産として、お菓子持ってく。
おいしいよね。
その貴族女性二人組は、家にいたわ。
刺繍をしている。
ああ、マジックバッグの刺繍ね。
少しずつやるものだからね。
ほんと、何でもやっているのね。
「お嬢さまとは大違いですね」
メイちゃん!それは言わないお約束よw
貴族女性二人組は、快く承諾してくれた。
よかった。
あとでシツジローくんとともに、ジャムさんちに行くことを約束してくれた。
今、いないからね、シツジローくん。
あ、そうだ。
ここも、まさかの寒さで、暖炉に火が入っているんだけど、エアコンは?
と思ったら、使い方が分からないらしい。
家は暖炉なんて、ただの飾りと、炉の代わりだからなあ。
エアコンの使い方を教えて、帰路につく。
ああ、やっぱり、みんなに使い方を教えないといけないのかも。
おじいちゃん、おばあちゃんは知っていると思うのだけどなあ。
あとで相談してみよう。
今日はもう、これでお仕事終わりだ。
ねよう。




