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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
195/282

195~中身ってさ~

いつもお読みいただきありがとうございます。

毎週水曜日更新しております。


マジックバッグづくりは順調。

といっても、まだ、みんな刺繍の段階。

大容量は、早々に売れないと思う。

中サイズが一番売れるのじゃないかと予想。

だけど、バッグ作るにはまだ至らない。

なぜかというと、皮用のミシンがないから。

いや、ミシンはある。

実は、5台ほど、この郷にはおいているのだ。

皮、縫えるのかな?


「縫えますね。針も飛ばないようです」


メイちゃんがきちんと確かめてた。できるメイドは違うね。

しかも、ミシンも量産させるために、シツジローくんが動いてた。

ドワーフのおっさんが作ってくれるらしい。

すごいな。

一台分解したそうだけど。


最初のミシンは私の妄想力・・・もといスキルで作った気がするんだけど。

え?それを分解した?

メイちゃんの使うのがないじゃないの。

・・・直したらしい。

ドワーフのおっさん、すごいな。

武器は作らないけど、生活に使うものはどんどん作っていってくれるそうだ。

ドワーフも長生きだしね。


作成図も作ったそうだ。

それ、ほかに出回らせれば、地域でいいミシンが出来上がるのでは?

・・・スライム核石がないからむり、と。

知ってた。

あ、スライム核石、売り出すのどうかな?

あ、だめ・・・

しかたないか。


会議所で黙々と刺繍をするプラム郷の住民。

やっぱり働かせすぎかもしれないけど、なんでかここは楽しそう。

お菓子もお茶もおいしいしね。

ここの人たちってよく働くよなあ。


ここは大丈夫そうだから、私はメイちゃん引き連れてギルドにお邪魔。

あ、ビートだ。


「あ、ねーちゃん」

「依頼受けに来たの?」

「完了報告だよ。後、母さんから兄ちゃんに手紙預かったから、それ送ってもらうんだ」

「そうなのね。エイトは元気にやっているわよ」

「ほんと?全然返事が来ないって、母ちゃん言ってた」

「それはいけないわね。今度言っておくわ」

「うん、ありがと」


ビートが報告を終えている間に、私も依頼が来ているか見る。

・・・まだか。

まあ、すぐにきたって困るのは困るけども。


「ビート、メイちゃんがおやつ作ってくれるから、おうちおいで」

「いくー。メイねーちゃんのおやつ、うまいし」


食べ盛りの子供には、メイちゃんのおやつは好評だからね。


「俺も行く」


マークがやってきた。


「マーク、どこにいたのよ」

「便所」


ああそう。

まあ、どっちみちナナが家でおやつ食べているだろうし、いたら誘うつもりだったしね。


メイちゃんが、どんどんおやつを作ってくれるけど、すぐなくなる。

子供三人の食欲すごいわね。


「あ、そうだ、ねーちゃん。今度、マジックバッグ売り出すんだろ?」

「ええそうよ」


この子たちのはあるからいらないわね。

おおきいのだってすぐに作ってあげるわ。


「それで、聞きたかったんだけど。持ち主の名前で反応して出せるんだよな?」


そういう仕様だからね。


「それって、冒険者パーティの一人が登録して、もしその人が死んだりしたら出せないってこと?」


・・・そうか。

冒険者ってパーティくんでるものだったわ。

私たちプレイヤーは基本ソロだから考えたこともなかった。

マジックバッグ自体が一人で持つものだしね。


「もし全滅したら遺族に中身も渡せないのかな」


考えたこともなかったわ。


「それは困ったことになるわね。・・・わかった。対策を考えるわね」


思ってもみなかったから、なにも思いつかないわ。


「お嬢さま。名前の刺繍を解いてしまえば、中身は出せるのでは?」


あ、確かに。

これも注意事項として入れておかないといけないわね。


何らかの原因で、本人が中身を取り出せなくなった場合、関係性が証明できれば、中身を取り出せるようにする。

その際も、プラム郷に送ること。


これは大事だわ。

刺繍のほどき方も教えておかないとね。

あ、ちょっとめんどくさいけど、仕方ない。

いろいろまだ問題出てきそうだけど、何とかなるといいな。

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