194~いろいろ準備が必要~
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女主人公、活動中です。
毎週水曜日12時更新しています。
料理スキルはなくても、裁縫スキルだけはある。
刺繍は得意だ。
魔法糸での刺繍こそが、マジックバッグには重要。
それと、刺繍部分は、バッグの作られている革の二重になっている部分に、さらに一枚布を重ねていて、その部分にしている。
これは、この郷でのオリジナルだから。
刺繡した布をバッグに縫い付けるほうが楽なんだよね。
私の場合は直接縫うけど、それも魔法でコーティングしちゃうので魔法糸が変に切れたりしないけど、郷の人たちにそこまで求めるのは酷なんだよね。
布自体を魔法糸で織らせたし、その布に魔法糸で刺繡すれば、バッグを切られても、その布が無事なままとなる。
中身が散乱することもない。
もしマジックバッグが破損することがあれば、プラム郷あてに送るようにも明記しておかないとね。
布を違うバッグに付け替えて、新しく作ってあげればいい。
あとは、そのバッグ自体が盗まれたときに、ほかの人に使えないようにする、ということ。
中身ごと盗まれました。
バッグだけ帰ってきたけど、中身がありません、では、シャレにならないよね。
盗賊だっているしね。
なので、魔法陣を縫い付けた布に、使用者の名前を縫い付けておく。
使用者が受け取った時に、魔力を流してもらって、認識させれば出来上がりだ。
それまではただのバッグにしかならない、としておこう。
まあ、違う人が流してしまったら、それはもう仕方ないけども、そこは買った人の責任だしね。
そこまでの面倒は見ることはできないよ。
あれこれと使用上の注意があるけど、それだけ貴重なものなのだからね、マジックバッグ。
さて。
郷の人たちに、魔法陣の図面を教えないといけない。
容量によって、微妙に魔法陣の図柄が違うから。
使うのは三種類。
おおきめの紙に図面を書いて、違う部分をわかりやすく、魔法で色を付けてみた。
それを会議所の壁に貼る。
この図面通りに刺繍して、魔力を流してみて、きちんと起動していれば、マジックバッグの魔法陣として機能する。
使用者の名前は、バッグの製作依頼が来たときに縫い付けること。
これを守ればこの郷の人じゃなくても、マジックバッグ作れる。
まあ、魔法糸が貴重なのと、それで布を織るのも大変なことは考慮しないけどね。
この郷ではどちらもできるんだし。
魔力の大きさによって作れるのが違うから、測定から入らないとね。
少ない魔力の人はおおきいの作っても刺繍できないしね。
魔力鑑定は、私は見ればわかるけど、冒険者ギルド、もしくは教会ができる。
今の魔力量を見てきてもらわないとね。
私がいなくてもできるようにしてもらわないとだしね。
これが未来につながっていってくれるといいんだけどな。
まずは第一歩だ。




