193~まずは刺繍だよね~
いつもお読みいただきありがとうございます。
スローライフ送りたいとぼやく女主人公、毎週水曜日12時更新してます。
プラム郷で売り出すマジックバッグを作るにあたり、住民集合。
うん。
あまりいないよね。
もともとの住人であるおじいちゃんおばあちゃんたちがここでは中心だ。
お茶を飲みながら、会議室でわいわいだ。
増えた子供たちもいる。
ああ、この郷がまたさびれないことを祈りたいわ。
神様・・・は、運営さんか。
やめとこう。
「魔力糸はいつも作ってもらっているけど、使い道ないよね。それがとうとう、使うことになりました」
はい、はくしゅー・・・って、反応薄いな。
そりゃそうか、
いきなり言い出してもわけわからないよね。
「実は、プラム郷の特産の一つとして、マジックバッグを売り出すことになったのです」
おお・・・
動揺してる。
まあそりゃそうだよね。
自分たちで作れなんて、驚くよね。
でも、作り方を伝授すれば、だれでもできるわけで。
あとはその人たちの持っている魔力量と、魔法陣の刺繍の腕前よね。
魔法陣を刺繍しているときに、魔力が吸い取られていくのよね。
それが魔力糸の特性なんだけどね。
そして最後に魔法が漏れないようにきちんととどめるやり方も教えれば、マジックバッグが完成するってわけ。
もちろん刻む陣によって、マジックバッグの総量が変わるのだけど、まずは簡単なのから作らせないとね。
あ、でも、その前に、刺繍できる腕があるかどうかだな。
これは、問題なかった。
若い人は女性はできるらしい。
ずっといるおじいちゃんおばあちゃんたちは、何でもできないと生きていけなかったからと、こちらもできるのだとか。
あと、ドワーフのおっさんの弟子の人たちも、そういうものはできるという。
けっこういたわ。
あ、子供たちはさすがにまだ無理っぽいけど、今から練習させれば、将来は作れるよね。
よしよし。
これでマジックバッグの作成の準備は出きそう。
畑だの見張りだのバッグ作成に宿の経営。
うーん・・・
ちょっと働かせすぎかなあ。
休みながらやってほしいよね。
その辺もお願いしとかないとね。
よーし。
魔法陣の刺繍の書き方指導、がんばろう。




