191~相談は必要だからね~
いつもお読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、積極的に活動しています。
頼まれたマジックバッグをとりあえず作って、あとは、まだ作らない。
私が作れるのじゃダメなんだよね。
郷の人が作らないと。
それよりも、マジックバッグ自体を普通に売り出していいのか、許可をもらわないといけないと思う。
まずは、リアさんや、前国王様に相談。
手紙を出して、都合のいい日を、と書いたら、すぐにきた。
あれ?
暇なのかな?
「大事な相談があるときkて、飛んできたぞ」
楽しそうだ。
悪いから行くと伝えてあるはずなんだがねぇ。
メイちゃんのお菓子が食べたいのかもしれないよね。
出した途端にすごい勢いで食べているしね。
それよりも、二人で護衛を撒いてきたのか・・・
護衛さんも、ここにきていると気づいてはいるのだろうけども、追いつかないってどういうことよ。
「実はですね、マジックバッグを、プラム郷の名産として売り出そうと思っているので、その相談ですね」
「マジックバッグを?」
「どうやってなの?ダンジョンでのドロップはなかったわよね?」
たしかにそうだ。
この二人でも、マジックバッグはダンジョンドロップ品だと認識しているみたい。
「これなんですけどね」
腕さんの仲間に売るマジックバッグを見せる。
もちろん、プラム郷のマークが入っている。
「大きさは商人馬車一台分の容量で、時間経過なしです。金貨30枚くらいかな、と」
「むむむ・・・」
「プラム郷では、これを作れる人がいるの?」
「私がこれから教えます。・・・もともと、だれでも作れるようになっているはずなのですが、いかんせん、魔力量の問題があるのでしょう。あと、錬金術師が少なくなったのも問題が・・・」
実はそれが一番問題なのだと思う。
おかげで偽のポーションが出回っていたのだから。
でも、プラム郷の住人は、魔力が増えている。
これも、錬金術で毎回魔力を限界まで使わせているためだ。
「量産はできないと思いますし、売るにも、完全受注になると思います」
「もっと大きいのもできるのだな?」
「私がいつも下げているのは、この星程度なら入りますし、それは私の魔力量が大きいから難なく作れるものです。郷の人たちなら、まあ、郊外の畑の一枚・・・は無理か、その半分くらいの大きさなら、作れるようになります。時間もかかるだろうし、魔力を使うから、商人馬車一台分くらいが妥当かな、と」
「商人馬車一台分くらいの大きさなら、量産はできなくても、結構作れると?」
「作れるでしょうね。私なら何個も作れるけど」
「時間経過なしなのよね?」
「ないですね。あったらマジックバッグとして使えるのか?って疑問に思っちゃうので。いや、日用品詰めておくのはいいのかもしれませんけどね」
冒険に出るのに食べ物詰めておけないのって、結構大変だと思うのよね。
「それをいくらくらいで売るつもりかな」
「冒険者さんに相談したら、金貨30枚くらいだろうって」
「・・・わかった。相談してみよう。まだしばらくこの話は待っていてくれ」
「ああ、はい・・・あ、でも、約束があるので、これは売ってしまってもいいですかね?」
「それも待っていてほしいが、急ぎか?」
「どうでしょう。冒険者さんの知人に言われたことらしいから」
「できればそれも待っていてくれ。早めに話をして、結果を伝えに来る」
「承知しました」
まあこれで終わりだな。
売り出せるといいけど、どうかなあ。
その前に、プラム郷の住民に作り方を教えないとね。
結構、やること山積みかな。




