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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
188/281

188~子供の成長は早い~

いつもお読みいただきありがとうございます。

久しぶりにビイトとマークです。


ここしばらくマークとビイトを見なかった。

二人は冒険者として、各地を回ったりしているから、最近はプラム郷にもいないらしい。

ナナがさみしがっているけど仕方ないことだね。


二人のための装備を整える約束。

そろそろ成長もしたし、今のショートソードより、体に合ったもののほうがよさそうだ。

マークは獣人だけあって、重量級の剣も装備できるのだと、ドワーフさんが言ってた。

相変わらず治すだけで自分は作らないんだけどね。

ビイトは、もう少し長めのソードでもいいそうだけど、ロングソードでは振り回されそうだということだ。

プレイヤーはどの武器でも難なく使えてしまうから、その辺はよくわからない。

私の場合、剣より魔法だし。

・・・あまり使うなと怒られるのだけどね。


二人の体の装備のほうも大切だと思う。

ずっと使っている軽装だからだ。

二人に聞いたら、持っているショートソードはそのまま使うし、装備は自分でお金を出して買い替えるそうだ。

冒険者として、全部がおんぶにだっこじゃいけないと思ったのだそう。

おおきくなったんだね。

おばちゃんうれしいよ。

二人の成長にちょっと寂しいけどね。


だけどここじゃろくな装備がないじゃないかね。

二人を王都中央部に連れて行ってみるか。


「二人は緊急な依頼とか受けてないんでしょ?」

「ないよ。たまには家に帰って、いろいろ手伝いもすることになってるし。ねーちゃんの言うとおり、ナナも相手しないとだしな」

「ナナは甘えん坊だから。・・・でも、大きくなってよかった」


ビイトの言うとおり、ナナの相手もしてもらいたいし、兄であるマークは、しみじみしているけど、ボスに手ほどき受けているナナに、この前、体術で転ばされていたしね。

ボスに修行もつけてもらいたいのかもしれない。


「二人の装備をそろえに、王都中央部に行こうか」

「「え?」」


そりゃ驚くよね。

いきなり言われても、戸惑うよね。


「あー・・・、オレはいいよ・・・。おじょーさまとビイトだけで行って来いよ」


マークは行きたくなさそう。

それもそうか。

王都中央部では、嫌な思いでしかないものね。


「俺も行かないかな。あそこの物価は高い」


ああ、なるほど。

ビイトも、王都中央部出身だったわ。

エイトは住めるのに、ビイトにとっては、何か嫌なことでもあったのだろうか。


「そっか。・・・もし何か欲しい装備があったら、私が見繕って来ようか?」

「それじゃ、冒険者として頼りきりになるだろ。大丈夫だよ、ねーちゃん」


そっかぁ。

二人はほんと大人になったんだなあ。

やっぱりさみしいけど、成長を感じられてうれしい。


「何か相談があったら頼るよ。俺たちがんばるからさ」

「うん。無理はしないでね。あ、そうだ。これ、渡しておくわ」


容量を大きくした時間経過なしのマジックバッグ。

郷面積一つ分くらいの量が入るから、便利なはずだし。

プラム郷の絵と二人の名前入りだ。


「前のより大きくなっているから、いっぱい入るからね。でも無理はしないこと」

「「ありがとう」」


うんうん。

二人の成長は見守っていこう。

ただし、武器は作らせてもらいたいな。

二人に合うものを作ろうと思う。

今度はね。

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