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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
187/281

187~ナナがうらやましい~

いつもお読みいただきありがとうございます。

雨季でも、だらだら女主人公です。


雨季は家の中にいることが多い。

拠点と王都中央部とプラム郷を行ったり来たりしてはいるけども、基本家の中だけだ。

暇を持て余している。

今はそんな時期だ。


ナナのお料理スキルが私より上がってた。

いつの間に!

と思っていたら、チトセさんがナナにお料理のお手伝いをさせているそう。

ナナも、いい加減遊んでばかりではいけないからと、少しずつ教えていたのだそうだ。


パンを持ってきた。

ナナが作ったそう。


プラム郷の小麦粉は、私が来てから格段にいい小麦粉になって、真っ白のふわふわのパンができる。

ナナは、ほぼこれがパンだと思っているようだけど、もともともっと、硬くて食べにくいパンが主流なんだよね。

ほかの地域のパンをみたら驚くと思う。

私はそんなの食べたくないので、製粉所の仕様を変えただけだけど。


ドライイーストはどうしているかって?

果物発酵させるとイーストみたいなのできるんだって。

ありがたいよね。

知識くれたプレイヤーさん。

登録されているレシピはありがたく使わせてもらってます。

私じゃなく、主にメイちゃんが。


「おじょーさま、おいしい?」

「おいしいよー」


うん。

悔しいが、ナナの料理スキルは、私より上だ。

ほんと悔しいが。


「メイちゃん・・・」

「ダメです」


まだ何も言ってないよ。

いや、確かにさ。

この前メイちゃんがいないから、おなかすいたし、シツジローくんもいなかったから、勝手にキッチン使ったよ?

その際、キッチン内で大惨事ひき起こしたのは、ただのご愛敬じゃないの。

復元スキルで元に戻したのに・・・

立ち入り禁止にされてしまったよ。


「飲み物や簡単な食べ物はいつでもここに入れておきますね」


って、キッチン以外のとこに食糧棚を作られてしまったよ。

反省したのに・・・


「お嬢さまには必要ないスキルのようですね」


って、ひどいよ・・・


「こんどいっしょにおじょーさまもつくろーね」

「ナナ!」

「ダメです」

「えー・・・」

「ナナの家を壊すわけにはまいりませんから。お嬢さまは、どこの家でも、キッチンへの立ち入りは禁止です」

「えー・・・」


厳しいよ。

火を使わない簡単料理くらいなら・・・


「器具を壊すのでダメです」


あらら・・・

私の料理スキルは、これ以上はどうやら上げられそうもないな。

まあ、メイちゃんやシツジローくんがご飯作ってくれるからいいや。


それよりも、ナナのパン、心なしか身体が回復しているような?


「ナナ、これ、何か入れた?」

「ふつうにつくったよ?」

「んー?」


ちょっと鑑定。

あ、回復薬練りこんである。


「ナナ、回復薬練りこんだの?」

「いっぱいあるから、みんなつかってる」


作って余っている回復薬は、料理に使っているらしい。

さすがプラム郷の面々だわ。

みんな毎日健康だね。


「薬の依存症にならないのかな」

「回復薬はなりませんねえ。本来の作り方ですから」


そうなんだ。

偽物はだめなんだね。

きっと回復薬の効果もあって、プラム郷の料理はおいしいのかもしれないね。

しかし、ナナの料理スキルかあ。

ほかにも作れるのだろうね。


「ナナには、私からも簡単な料理を教えてますが、呑み込みが早いですね」

「そうなんだ」


いいなあ。

私もスキル伸ばしたい。

ああ、ナナがうらやましい。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


ナナ   「おじょーさまは、ぷれいやーだからりょうりだめでもだいじょうぶだよ」

アイリーン「それは違う」

メイ   「お嬢さまは料理だけ不器用なんです」

アイリーン「えー・・・」(がっくり)


アイリーンの料理スキルは上がりません。

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