181~石鹸屋は無事開業~
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毎週水曜日12時更新しています。
居眠り女主人公、最近はきちんと起きているようです。
さらっと石鹸屋さんオープンです。
あっという間にプレオープン。
私は招待状を配った以外は、ほんとに関与しなかった。
店長さんが、頑張ってくれたのだと思う。
在庫は、洗濯石鹸と、掃除用石鹼がほとんどなくなった。
商店街の方々がかっていったのだという。
売りとしている、お風呂の石鹸は、冒険者ギルドの職員さんたちと、ちょっとしたお金のある方が買っていったらしい。
それでも三日間の売り上げは相当なものだったとか。
安くはしていたんだけどね、プレオープン価格として。
リアさんも来てたらしい。
私はいかなかったけど。
あとでそれで怒られたのだけど、それは別にいい。
春になった。
あとはオープンを待つばかり、と思っていたら、もうオープンの日だった。
「開店する日くらいは来てくださいね」
店長さんに言われたので、仕方なく、造花をたくさん作って、急遽、プラム郷のドワーフのおっさんに活けるスタンドを作ってもらって、足りなくなった在庫とそれを持って、前日にお邪魔した。
プレオープンの時にも置けばよかったな、と後悔。
朝、入り口のとこに飾るらしい。
「オーナーは、奥で座ってみててくださればいいので」
従業員の働きぶりを見学しろということか。
まあいいか。
ほかの商店が開くのとほぼ同じ時間に、オープン。
一応宣伝はしてあるから、こんな奥でも人が来てくれる。
三日間の接客で手慣れたのだろうか、大した混乱もなく、従業員が立ち回って売ってる。
かわいい形の石鹸が結構並んでいる。
値段は、庶民のお小遣いでも買えるような値段のものから、ちょっとお高いものまで様々だ。
泡立ちや、汚れ落としを見てもらうためのデモンストレーションをする場所もできているので、みんな、納得してかっていってくれるらしい。
いい滑り出しだよね。
半日いたけど、暇なので、帰らせてもらった。
何か大変なトラブルが起きたときは、ギルドを通して手紙を送ることになったので、安心してプラム郷に帰れるわ。
私にとってはもう手を離れたものにできる。
あとは、プラム郷の人たちに頑張ってもらおう。
ちなみに、ナナにお土産で、王都中央部のお菓子をかっていったら、メイちゃんのお菓子のほうがおいしいといわれた。
当然だけど、残念だ。




