172~どこにでもいるんだな~
いつもお読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、寝てませんね。
プラム郷は、石鹸で売っていくかな・・・
困ったことが起きたと、宿の人から連絡が入った。
何があったのかな。
料理の材料が足りないのかな?
それとも、最近は人気があるから部屋数?
でも、そこまで旅行者や冒険者が来るわけじゃないしね。
結果。
石鹸が盗まれたらしい。
石鹸自体は、宿のカウンターの後ろに保管されている。
宿に来た人に渡すためだよね。
タオルと石鹸はお風呂の必需品だよ。
タオルは回収されるけど、石鹸は使い残りはその人のものとなる。
とけるものだから、しばらく持つかはわからないけども。
そんな石鹸が、固まりごと全部盗まれたらしい。
一日中カウンター近辺には誰かしらいるものだけど、やはり油断があるのかな。
田舎だし、厳重保管もないしね。
とりあえず、今あるだけの材料で、新しいのは作らせたけど、一体誰だ?
こんな田舎で犯罪を犯すなんて。
「売れるとこってあるのかな?」
「プラム郷産の石鹸だとわからなければ、売れるだろう。大体、そこまで知名度があるわけじゃないだろう、この郷」
ジャムさんの言うとおりだな。
王都の片田舎なだけで、そこまで知られているわけないし、ほかのところに持って行ったら、案外売れるのかもしれないけど。
もし犯人が王都中央部に向かっているのなら、先に手を打っておこう。
犯罪は許さないよ。
王都中央部のギルド。
何かわめいているがるがるさんに、今日は用事。
一通り言いたいこと言わせたけど、どうやら、スズランがエイトとすみたいと言い出したとかで、怒っているらしい。
確かにエイト一人じゃ、あの家はおおきいし、寂しいかもしれないから、別にいいんじゃないかな。
二人で住むというなら、そのうち言ってくるだろうし、毎日のようにサカイが行っているし、シツジローくんやメイちゃんも毎日いる。
門もあるしね。
危なくはないと思うのよね。
「で?アイリーンの用事は何だ?」
「プラム郷の宿で出している石鹸が、全部盗まれたのでね。どこに相談に行けばいいのかわからないので、とりあえずここに来た」
「警備に言えばいいだろう」
「どこにいるのかわからないし」
「サカイとともに行ってこい」
確かに案内人がいるほうが分かるわ。
サカイが説明もしてくれるようだし、大丈夫でしょう。
あとは、もし売ろうとするなら、先に此方がプラム郷産の石鹸を売り出そうと思うので、それの手続きも教えてほしい。
ああ、土地とか建物とかも必要だから、考えないとな。
あと、売り子か。
いろいろ考えないといけないけど、時間はあるかな。
警備は、王都中央部の門衛さんたちだった。
中央部にはいる門も、四方にあるから、すぐに連絡してくれるそうだ。
あとはおいおいやっていこう。
ギルドでスライム核を頼むのを忘れちゃいけないね。
グローブも貸し出さないとね。
一週間の区切りで、どれほど集まるかな。
ああ、そうだ。
郷の人たちにも、グローブの作り方を教えないとね。
コピーばかりだとだめだよね。
忙しくなりそうだなあ。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
最近はいつも忙しくて、本当に書くのが遅れる可能性が出てきました。
毎週何とか更新してますが、遅れたらすみません。




