171~すこしだけ～
いつもお読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、寝てませんね。
石鹸を販売することにしました。
ドワーフさんに、星とかハートとか、丸とか、花とかの、クッキー型みたいな石鹸の型を依頼。
もちろん報酬は払いましたよ。
お仕事として依頼だから。
ここに住まわせてもらっているだけでありがたいと遠慮されましたけどね。
いやいや、そこはきちんとやりたいじゃないですか。
まあ確かに、私がこのプラム郷全員を養っているんだけどね。
ビイトとマークにも、スライムの核を手に入れてくる依頼をした。
冒険者ギルド通してだけどね。
きちんと、プラム郷ではない場所でとってきなさいよ。
プラム郷には確かにいっぱいいるけど、この郷で暮らしていくためのスライムなんだから、いたずらに核を引き抜かれては困るからね。
王都の冒険者ギルドにも依頼。
久しぶりにいったら、がるがるさんが何かわめいていたけどスルー。
サカイも何かわめいていたから、サカイには王都の拠点以外のとこでのいやし草の採取を命じておいた。
うるさい奴はこれで黙らせるに限る。
エイトにも依頼出したかったけど、あの子はランクが低くても、スライムに対しての加減ができないと思うから無理よね。
そのうち、加減を覚えさせて冒険するようになると思う。
スズランがやってくれるでしょう。
一週間ほどで材料は集まった。
サカイのいやし草は無視だけど。
ナナや、この日暇な人たち呼んで、石鹸作り。
宿で使うものではなくて、各家で使うから、香料も使う。
プラム郷でとれる果物が香料の原料だ。
いい匂い。
抽出のやり方を教えて、石鹸作り開始。
たくさんの型でたくさん作って、ナナがご満悦だ。
ジャムさんが、これは売れるんじゃないかというので、ジューノさんに持って行ってみようか。
プラム郷ではいつでも作れるしね。
ジューノさんに持って行って、数はそうないけど、店に置いてもらえることになった。
プラム郷の宿の石鹸は人気で、欲しいという人が多いそうだけど、あくまでおまけとしてもらえる分しかないからだ。
石鹸自体は普通に置いてあるけど、それよりは人気が出るかもしれないといってもらえた。
でも数がないので、普通の石鹸よりは、ちょっと高めになるかな。
といってみたら、もっと高くても売れるだろうとのこと。
香りもついているし、ほかの石鹸に比べて落ちも泡立ちもいい。
倍くらいの値段でも売れそうだといっているけど、それはやめてほしい。
ジューノさんと、プラム郷が損をしない程度にしてほしいとお願いする。
それはプラム郷の人たちの意見の総意だから。
王都中央部でも売ったら少しは売れるかな？
今度サカイに相談してみよう。
形のかわいさと、プラム郷産だというのであっという間に売り切れて、すぐに次の納品が欲しいとジューノさんがプラム郷に来たのは、三日後のことだった。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
まだ戻ってから数日くらいしかたってないけど、季節は変わっているはず・・・です
