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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
170/281

170~石鹸作り~

いつもお読みいただきありがとうございます。

今回は石鹸作り。

会議所に設置するのは、遠心分離機と、魔法陣。

材料は、いやし草、水、スライム核。

スライム核石ではないので注意。


スライムは、いろんなもの吸収して溶かすので、苛性ソーダの代わり。

アルカリ性ではなく酸性なんだと思うのだけど、スライム核には、どちらの性質も潜んでいるようだから。

ホウ砂と石鹸のりで作るスライムじゃないからね。

こちらは本物の生き物の核。


あ、オイルも必要だったか。

この世界のオイルって、オリーブオイルが主なんだよね。

でもあまり精製されてないから、いいものじゃない。


だからこそ、錬金術では、遠心分離機という器具があるんだけど。

複製に複製を重ねて、ほぼ人数分持ってきましたとも。


宿の仕事がある人以外は集まったので、結構な人数だ。

でも、その中でも錬金術に向いている人がそんなにいないのも事実。

みんな共同でなくては、ポーション一つもできやしないから。


新しい人も来ているけど、まず、錬金術使えないよね。

今日は基礎の基礎ではないから、ちょっと待っててほしい。

まあ、近場で、いやし草と水でポーションでも作っててくれればいいよ。

誰か教えてくれるでしょ。


さて、石鹸作り。


まずはいやし草と水とスライム核とオリーブオイルを遠心分離器にかける。

もちろんそれぞれ別々だよ。


水は精製水になり、いやし草はどろどろの何かになり、スライム核も、ドロッとしたものになる。

オリーブオイルも精製されてる。


これらを混ぜ合わせ、型にいれたら、魔法陣に乗せる。

時間を早めれば、石鹸の出来上がり。

いやし草が、小さな傷を治してくれるし、オイルが泡立ちと保湿を保たせ、スライム核が体臭を消してくれるし、汚れもきれいに落としてくれる。

色がいやし草の緑色なのは仕方ないよね。


ナイフできれいに切れるくらいの硬さの石鹸。

これに香料となるものを入れると、いい匂いになるけど、宿で出す石鹸だからね。

いやし草のさわやかなにおいだけで我慢してほしい。


やり方を見せて、説明しながら、みんなも石鹸作り開始。

ナナも結構できる子だから。


「おじょーさま、しかくいのじゃなくて、まあるいのとかほしい」


ナナの意見。

そうだね。

おうちで使うなら、かわいい型とかいいよね。

星とか丸とかハートとか・・・。

今度作ってもらおうかな。

ドワーフさんは、武器は作らないけど、ここでは様々な加工をするようになったといってたから。


「今度ね」

「わぁーい」


うんうん。

ちいさいこはいいね。

スライム核も欲しいから、冒険者さんに依頼を出さないとね。

宿で使う分は、宿で依頼を出させて、やり取りさせよう。

私が使う分は、拠点でも冒険者に依頼でもいいか。


何はともあれ、宿で使う石鹸の確保はできたと思う。


ジューノさんが取引したいというので、そちらもジャムさんに任せたし。


少しずつ、プラム郷は進んでいけるね。


お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


苛性ソーダ=水酸化ナトリウムは、毒薬・劇薬指定ですので、18歳未満の方は買えません。

灰とか使うのもあったような。

子供が作るのって、グリセリンで作るのでしたかね。あいまいだ。

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