169~スライム核は万能~
いつもお読みいただきありがとうございます。
いまだ前回の続きです。今回短めです。
石鹸て、何でできているんだっけ?
私は錬金術で、いろんな液体を混ぜて、変化させて作るんだけど。
ほんとは、苛性ソーダとか使うんだよね?
うん。
あるとは思うの。
石鹸作っているとこもあるんだから。
でも私や、このプラム郷の住民たちは、錬金術師だ。
だから、錬金術の変化を使うのだけど。
使うのは、いやし草。
水。
あ、ポーション作るの?って思うでしょ?
近いものはあると思うけど、また違う。
そこが錬金術の魔法陣のすごいところ。
物質変化。
でも、スライム核が必要なんだよね。
あれは万能なんだわ。
また冒険者さんたちにスライム狩りをお願いするんだけど、その前に、緊急に作る分として、拠点でプラント母さんからもらってこないとなあ。
スライム核が、体臭を消すために使うもの。
スライムが、ごみや悪臭をなくしてくれているから、それを使うものだから。
というわけで、拠点。
拠点はそろそろ涼しくなってきたな。
プラント母さんは、二年たっているし、まったく会いに来なかったのに、相変わらずで、触手を伸ばして頭をなでてくれる。
連絡もできなくてごめんね。
スライム核は、いっぱいとってあった。
二年分なんだろうけど、それでも多い。
母さん、食べなかったのかな。
やっぱり、待っててくれたのかもしれない。
栄養剤を与えて、夜中までおしゃべり。
私だって大人だから、夜中くらいは起きてられるのよ。
ふあーああ。
拠点で寝るか。
朝にはメイちゃんが平然と朝食の用意してた。
シツジローくんは、拠点の庭の手入れを、プラント母さんとしてから、王都中央部の家に向かうそうだ。
うちのメイドと執事は、私がどこにいても見つけ出せるのだろうか。
まだ寝ぼけ頭で朝食をとり、スライム核を空間にいれて、プラム郷に戻る。
さて、これからだ。
朝の涼しいうちは、みんな畑や宿での仕事があるから、ダメだよね。
つまり午後からはじめよう。
それまでにはいろいろと準備だ。
外の宴会場は、すっかり片付いているのがすごいな。
ジューノさん一家も泊まったらしく、小さい仔たちが外を駆け回ってる。
あ、ナナもいる。
朝から元気だな。
こちらに手を振ってきたから振かえして。
さて。
会議所に、いろいろ設置始めますか。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
残暑厳しすぎて、しかもいろいろ忙しすぎてお手上げ状態です。




