表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールド・ガイア  作者: 水野青色
166/281

166~ジューノさんちのお子さんはまだまだだ~

いつもお読みいただきありがとうございます。

まだ宴会の続きです・

宴会が始まった。

メイちゃんだけでは料理が間に合いそうもないので、宿の料理人や住民も手伝っている。

私?

メイちゃんに怒られることはしないわ。


私はジューノさんとキツネ奥さんと一緒に、離れた席でお話し中。

ジューノさんのお子さんの一人もいる。


「アイリーン殿、今度からこちらの仕入れなどを、息子に任せようと思いまして」

「その仔が、担当になるの?」

「三男ですが、今教育中なのです」


なるほど。

それで一番近いここの担当にしようということなのね。

まあいいか。


「承知しました。・・・それで、このプラム郷の運営資金なのですが」


白金貨1000枚ほどを目の前に出す。はっきり言って、これでもまだ持っているほうが多いからね。

住民も多くなったし、必要なものが増えるよね。

ここはまだみんながみんな働けるという状況じゃないし。

他から持ってくるための資金が足りないよね。


「と・・・とうさん!これだけあれば、王都中央部に店が!」


三男は目を輝かせているけど、ジューノさんはしかめっ面だ。

いや、狸の顔面、よくわからないんだけどね。


「お前は何を言っている?これはこのプラム郷の運営資金だぞ」

「そんな・・・これだけあれば、この田舎よりも王都中央部に店出せるのに」


いやいやいや。

この三男、ダメだわ。

自分で稼いで王都中央部には店出しなさいよ。


「アイリーンさん!お願いです。このお金を僕に融資してください。絶対に損はさせません」


私は答えない。

ジューノさんの息子だからといって、安易に信用に値するかというとそうでもないからだ。

大体にして、絶対に損はさせないという自信は、一体どこから出るのだろう。

信用も全くないというのに。

父親であるジューノさん自身も呆れた顔しているしね。


「お前にはまだ早いようだな。・・・向こう行ってなさい」


ため息もつきたくなるよね。

わかるよ。


「すみませんね、アイリーン殿」

「気になさらないでください。若いというのはそういう時がありますから」


そういえば、奥さんは口出してこないな。

わきまえているのだと思う。

さすが、手広くやっているとこの奥さんだ。


「今まで通りやりますので、本当にすみません。それで・・・」


ここからは、プラム郷に必要なものの話をする。

住民の家だって足りないだろうし、仕事も人手も足りない。

まずは家からか。

それは、自分で作ればいいか。


「住民の中で、商売できそうな人がいたら、それをフォローしてほしいのですよね。錬金術で作ったポーションも、売りさばくようにしていきたいし」

「もちろんですよ。どの場所でもポーションは足りないですからね。こちらも願ったりかなったりです」

「ありがとうございます。細かいことはジャムさんと話をしてください」

「お任せください」


よし。

あとは宴会だー。

やはりジューノさんと話すのが一番早いよね。

よかった。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


まだ暑いですね。

健康診断行ってきました。

不健康です、はい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ