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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
165/281

165~ナナに友達ができたそうだ~

いつもお読みいただきありがとうございます。

前話の続きです。

軽自動車並みの大きさのイノシシ、30頭。

プラム郷の広場に出すと、すぐにメイちゃんが料理を始める。

魔法も使っているらしいけど、料理スキルの低い私にはよくわからない。


おいしい料理ができていくと、徐々に郷の人たちが集まった。

テーブルセッティングもシツジローくんが完璧にやってくれているし、私は座って待つだけ。


え?

交流持つのじゃなかったかって?

まずはごはんでしょ。

目の前には、おなかすかせている幼い子供がいるんだし。

あ、ナナのことよ、もちろん。

6歳になったはずなのに、相変わらず小さいし、ハムスターみたいに口の中いっぱいにほおばるからね。

おやつを先に与えられているのに、目はイノシシ見ているし。


夕方も遅くなって、明かりが灯されたころには、もうみんな来ていた。

えーと・・・度の人たちが新しい住民なのかな。

冒険者ギルドの人たちも、冒険者の人たちも、宿に泊まっている人たちも、この広場に来ているようだし、わからないんだけど?

しかも、みんな住民と仲良いし。

キドナップバブーンたちも、仲良しだし。

あ、赤ちゃんが増えてる。

うちのキドナもこれでいいお兄ちゃんに・・・ならないわね。

あの仔、甘えんぼさんだし、成長しないし。


「あのねぇ、おじょーさま。ナナねぇ、おともだちができたよー」

「えっ!友達?」

「うん。ジューノさんの8ばんめのおこさんなんだって」


えええ!

ジューノさん、実は子だくさん?

きつね奥さんとの子供だから、どんなのか想像つかないんだけど、それより、そんなにいるのか、お子さん。


「ユノちゃんは、15にんきょうだいだっていってた」

「ユノちゃん?」

「ジューノさんの8ばんめのおこさん」


ユノちゃん。

ジューノさんの名前そのままなんじゃ。

いや、それより、15人兄弟。

すごいな。

あっちこっち飛び回ってて、奥さんに見せ任せてるだけじゃなく、お子さんの世話も奥さんだけでやっているのかな。

あ、でも、お金あるから、乳母とかいるのかもしれないね。


「ユノちゃんは、ジューノさんと一緒にこっち来たの?」

「ううん。お兄ちゃんがむこうのまちにつれてってくれた」

「え?」

「おじょーさまかえってこないから、それしらせるって」

「そうだったんだ」


いやいやいや。

それでもナナを連れていくのは危ないでしょ。

馬車で二日もかかるんだけど?


でもナナも同じような年ごろの子がいないから、寂しかったのかもしれないし、いいことなのかな。


「ユノちゃん、こないかなあ」

「ああ、それなら、ジューンさんたち呼ぼうか」


どうせ、物資を提供してもらわないといけないだろうし、話もある。

呼んでおこう。


「行ってくるよ。・・・ナナはごはん食べてなさい」

「はぁい」


よし。

これでみんなの目の届くところにナナを置いておけるね。

シツジローくんとメイちゃんに声を掛けたら反対されるだろうから、一人でこっそり行こう。


二年ぶりのジューノさんの店は、なぜか、三軒どころか、五軒まで大きくなってた。

両隣買い取って、資材置き場とかにしているそうだ。

しかもこの日は、一家勢ぞろい。


ジューノさんときつね奥さん筆頭に、よく似たタヌキとキツネがいっぱいいる。

ジューノさんと同じくらいデカ・・・もとい、恰幅の良いのが長男たぬき。で、次がキツネの次男で。

タヌキとキツネばかりだけど。

ほかの血も入っているとかいう話だったけどなあ。

出ないのか。


ユノちゃんは、かわいいキツネ娘さんだった。

ナナより一つ上の、よつごの一番上なんだそうだ。

ユノちゃんだけ女の子。

男の割合多いな、ここの家。


ジューノさん一家を誘って、そのままプラム郷入り。

・・・メイちゃんとシツジローくんが、部屋の前に待機してた。

怒られた。

なぜばれたし・・・


まあ、でも、今日は楽しい食事会だからね。

あまり怒らないでほしい。


ナナはユノちゃんと再会できてうれしそうだし。


さあ。

宴会の始まりだ。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


暑い日が続きすぎて、ぼんやりしています。

余計、誤字脱字が増えますね。

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