表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールド・ガイア  作者: 水野青色
161/282

161~ダンジョンというのはそういうものらしい~

いつもお読みいただきありがとうございます。

居眠り女主人公、、家でまったり中です

プラム郷の家はきれいだった。

住民たちがいつもきれいにしてくれるから。

問題はこっち。

家の中はほこり一つない、っていうことはなくて、王都の家の中はすんでいないし、管理者がいないので、ひどいありさまだった。

いつもなら、シツジローくんが見回っているから、死者も出ない生垣も、何か得体のしれないものがぶら下がっている。

誰も見に来なかったんだろうな。

仕方ないけども。


サカイに言っておけばよかったと思う。

外のいやし草は、手入れされているけど、生垣門までは、何も言わなかったからなあ。

家の中は埃だらけだけど、すぐにメイちゃんが掃除を始めてくれた。


家の税金とかも、手続きはされているから、勝手にひかれているだろうから、ほんとに誰も来なかったんだなあ。


まあ、プラム郷の冒険者ギルドから、王都のギルドに話はいっているだろうから、もしかしたら、サカイはここに来るかもしれないけども。


それよりも二年だ。

何があったのだろう。

家が整ったら、運営さんと話さないとね。


なんて思っていたら、もう、きれいになった。

うん。

うちの者たちは優秀すぎるな。


「運営さん、おしえて」


お茶とお菓子も用意されている。

聞く体制、というにはちょっと違うけど、まあそんなに驚くことないと思うのよね。


「結論から言えば、転移ダンジョンの特徴といえよう」

「転移ダンジョンの特徴?」

「うむ。転移する際に生じる魔力そのものが、時空をゆがめているものの一つとなっているのだ」

「でも、転移陣なんて、いっぱいあるけど、どれも大丈夫よね?」

「使う魔力の質の問題だろう。ダンジョンの転移陣は、この世界の魔力を糧に使われている。この世界が作られたものだということなのだが、それはわかっているだろう?」


ここはゲームの世界、のおおもとになったものだものね。


「ダンジョン自体はシステムによって作られているが、もともとはわれらの力が反映された世界だ。それにより些細なずれが生じることがままあるということだ」

「よくわからないけど、わかった。ダンジョンの中にいる時間も長かったし、外と時間の流れが違っても仕方ないってことなのね」


ゲームでも、同じように時間が流れていたような気がするし。

ずれは仕方ないのか。


「でも二年かあ。結構びっくりする長さよね」

「プレイヤーであるアイリーンには関係なかろう」

「まあ確かに」


私にとっては二年だろうが10年だろうが、そんな問題ないか。

あるとすれば、成長途中であるエイトだと思うのだけど。


「エイトは大丈夫なのかな?」

「成長には問題ない。流れから切り離されたせいでいまはまだ当時のままだが、すぐに大きくなるし、変わりもしないだろう」

「そうかなあ」


二年は大きいと思う。

弟が自分より年上になってたのだし。

しばらくは様子見ないとだめだよね。


ああ、でもホント疲れた。

のんびり生きようと思ってたのに、なんだかなあ。


お菓子食べて、寝て、だらだらしながら好きなことやる生活。

きちんと目指さないとなあ。


庭からサカイの声がしている。

シツジローくんが対応してくれるだろう。

うるさいけど、私はここでひと眠りしよっと。


いろんなことは、明日以降、また考えないとね。

いまはおやすみなさい。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。

「追放王子と生態系調査人」


https://ncode.syosetu.com/n4898ho/

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ