159~帰路につく~
いつもお読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、やっと起きました。
最近忙しすぎて、体力の低下中です。
[起きたか」
運営さんがのぞきに来た。
のぞきに来なくても気づいていたと思うけど、まあいいや。
「運営さん、おはよう。何日くらい寝てた?」
「二日くらいか。ダンジョンの中は、魔力がたまりやすいからな」
結構寝てた気がするけど、それくらいだったか。
「お嬢さま、おはようございます」
シツジローくんも来た。
メイちゃんは飲み物を持ってきてくれている。
「おはよう・・・」
ふああ。
まだ眠いかな。
でもいいや。
それより、どうなったかだからね。
顔洗って外に出ると、みんながくつろいでた。
この空間で慣れてしまったようだ。
「あ、ねーちゃん。やっと起きたか」
「市ショー、寝坊助さんね」
「エイトもスズランもおはよう」
駆け寄ってきた二人にあいさつ。
王様やサカイ様やリアさんは、くつろいでお茶しているなあ。
「ようやく起きたか。体調は大丈夫か?」
「大丈夫よ。いつものことだから。それより、ここから出るのって、どうするのかしらね」
ここは、ダンジョン核の空間。
ダンジョン核はどこ行った?
と探してみたら、いたわ。
こっちやってくる。
「ありがとうございました!」
開口一番に土下座お礼か。
そんなにあの虫空間嫌だったんだなあ。
ダンジョン核の範疇外になっちゃったんだものね。
「おかげであの虫に取られていた核のかけらが取り戻せました。もう、あの虫は呼び出しません」
「そうしてくれると助かるし、私は虫が嫌いだから、虫全般いらないんだけどね」
まあ虫ダンジョンのダンジョン核に言うことじゃないんだけどね。
「ところでさ、このダンジョンて、終わりあるの?」
もういっそ聞いてしまったほうがはやい。
あと何日もぐっていることになるだろう。
いい加減虫はあきたし嫌になってきたんだけどな。
「ここのダンジョンは、いろんなところにつながるので、終わりないんです。なので、好きなフィールドで帰っていただくのが一番いいかと思います」
は?
終わりがない?
「そういうフィールドとして、核に記録されてます」
ええ~?
運営さんを見ると、無関係な顔してる。けども、あなたがそうに設定したのでしょう。
「それじゃ、これからどうするか、みんなで決めるわ」
「はい」
聞いていたであろうみんなのとこ行くと、もう、帰ろうという話になっていたらしい。
確かに長く開けているし、エイトなんて勝手についてきてしまっているから、早めに帰さないとだしね。
ダンジョン核にその旨を伝えると、魔法陣が現れた。
これで帰れるらしい。
それよりも、きちんと確認。
このダンジョン核のかけらは、仕事してくれるのでしょうね?
「コメですよね。その情報とほかにいくつか穀物の情報を入れておいてあります」
おお。なんて有能。
これで私のおコメライフが始まるはずだわ。
おぞましいものを倒したかいがあったわ。
魔法陣に入る。
カエルだけの魔法陣だ。
「それでは皆様お元気で。ここのダンジョンも、もう少し皆様にやさしい作りに変えますので、しばらくはただの洞くつとなりましょう」
ダンジョン核が頭を下げているのを最後に、世界が一転した。
戻ってきた。
転移魔法陣亜跡形もなく消えてる。
「さて、プラム郷に帰りましょうか」
冒険は終わりだ。
なかなか嫌なダンジョンだった。
プラム郷のすぐそばに、高位レベルダンジョンは必要ないしね。
気軽に行けるダンジョンがどんなのかはわからないけど、虫以外も出るようになるといい。
馬車はゆっくりとプラム郷に向かう。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
暑さで体力が持たないです。
投稿が遅くなりはじめたら、ばてていると思ってください。




