表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワールド・ガイア  作者: 水野青色
155/282

155~スキルを使う~

いつもお読みいただきありがとうございます。

居眠り女主人公、スキルで無双中。

私は虫が嫌いだ。

それは何度もみんなにいっているし、みんなわかってくれている。

だからここにいるのは私ひとりなのはおかしいのもわかる。


だけど、それは仕方ない。


スキルがある。

ふたつ。

狂戦士とバトルジャンキー。


狂戦士。

いわゆるバーサーカーというもの。

こちらのスキルは、目につくものを持っている武器ですべて破壊しつくすという。

生きてるものだけじゃなく、森だろうが、動かないものである家だろうが、ただただ目に付くものすべてを破壊しつくし、周りにそれがなくなるとスキル状態が切れるというもの。


バトルジャンキー。

こちらは理性がある。

ただ、動くもののみに攻撃を繰り返す。

それは魔法であろうが、武器であろうが、動くものに対しての破壊行為のみ。

生命感知したものに対する攻撃を繰り返していくスキルだ。

スキル解除には、リアル時間で二日から長いと一週間、これはランダムで決められている、か、戦闘不能状態になるか、であり、その間は、プレイヤーは自分のキャラクターを操作できない。


どちらのスキルも、ゲーム内で使ったときに、とても不便だったため、二度と使わなかった。


私が選んだのは、バトルジャンキー。

狂戦士を選んでも、エネミーが残ってしまう可能性があるからだ。

生命を破壊しつくす。

それが今の私に与えられている使命だ。


理性が残っているということは、思考できる。

私は周りを炎の渦で満たした。

それでも、狭いボス部屋だけならすぐに終わるが、ここはフィールド。

どれほどの広さがあるのかわからない。

周りには虫、虫、虫だ。

いわゆる、G。

あらゆる種類のGがいる。

なんでそんなのが繁殖してしまうんだ、おかしいでしょ・・・

共食いと変異を繰り返し、最強になったボスが、この奥にいる。

だが私にとっては、全部がボスだ。


『ここのフィールドは、先ほどのドームくらいです』


どこからか、ダンジョン核の声が聞こえた。

そうなのか。

そんなに広くない。


でも、そこを埋め尽くす、この黒い、茶色い、あれらが、餌と認識しているであろう私に、襲い掛かろうとして焼け、消し飛んでいく。


一歩進みごとに羽音がさらに大きくなる。

狂いそう。

ボス部屋までは、まだ遠い。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。

「追放王子と生態系調査人」


https://ncode.syosetu.com/n4898ho/


こちらはしばらくお休みしてます。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ