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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
153/281

153~若者は飽きるのも早い~

いつもお読みいただきありがとうございます。

居眠り女主人公、どうやら何日か寝てたようです。

この空間に来てから、二日経った。

私の感覚だから、本当は何日たっているのかわからないけども。

だって、寝てたし。


あれだけ魔力使ったんだよ?

眠いよ。

疲れたよ。

ずっと寝てても文句言われたくないよ。


起きたら、スズランとエイトが何か言っていたけど、無視。

私の感覚では、まだ二日。


王様とリアさんとサカイ様は、すっかりこの空間になれていて、外で優雅にお茶しているし。

何やら小難しいこと話しているらしいけど、私には関係ないか。

運営さんは、私の横で寝てる。

あ、これは、お仕事しに帰っているんだな。

大変だよね、神様は。


うちの従魔たちは、こちらも馬車の外でのんびりしている。

何の変哲もない空間だから、平和だわ。

もしかしたら、油断しきっているところを襲いたいのかもしれないけど、そうでもなさそうだし。


メイちゃんとシツジローくんは、今までのドロップ品を並べながら、分別してくれている。

マジックバッグに等分に入れてくれているようだけど、貴重品ぽいのは、別に保管で、あとでみんなでお話なんだろうな。


「ししょー、きいてます?」

「ん?・・・暇だからここから出たいんだっけ?いいじゃない、何もないから平和で」

「いつまで閉じ込められているかわからないのって、嫌なのよ」

「そんなに気になるなら、壁でも攻撃してくればいいじゃない」

「やったよ、それ。何にもならなかった」


やったのか。

そうだよね。

若いって、無謀なことするから、やるよね。


「攻撃が吸い取られていく感じなんだ」

「そうそう。魔法はなったけど、吸収されているのか、すり抜けるのか、あとも残らないの」


ああ・・・

ここは、あれを壊さないと出られないからね。


「ししょー、どうにかしてよー」

「わかったわよ」


もう少しだらけてたかったけど、若い子たちは飽きてきたみたいだし。

そろそろこちらから干渉しますか。


空間の上のほう。

ダンジョン核があるであろう方を見つめる。

手に持ったかけら。

魔力で包んだままだから、向こうから干渉できない。

それを投げつける。


おお、吸い込まれてった。


馬鹿なダンジョン核だなあ。

魔力ごと吸収したってことは、こちら側からとらえられるってことなのに。

どうしてもかけらを取り戻したかったのかな。


空間はそのまま。

天井から何かが下りてくる。


私たちは固まってそれを見守る。

攻撃態勢を取っていたらこちらが迎撃するけど、そうでもないらしい。


青い人型のそれ。

私の魔力できちんと身動きができないようで、動きが変だ。


「ハ・・・ジ・・・メ・・・マシテ」

「うん?はじめまして。しゃべるタイプなんだ?」


明らかにこれは日本語。

私の魔力が干渉しているせいなのかな。

ほかの人たちにはわからない言語。


「こちらの言葉でしゃべれるかな?」

「ハ・・・はい・・・なんとか」


お、流暢になってきた。

でも動きが変。


「お話があります」


うん。

わかってる。

これからお話合いだね。

運営さん戻ってきてないけど、勝手に話しをすすめよう。

でもまずは、お茶を勧める、だよね。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。

「追放王子と生態系調査人」


https://ncode.syosetu.com/n4898ho/


こちらは少しの間、おやすみしています。

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