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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
152/281

152~ゆっくりおやすみ空間だわね~

いつもお読みいただきありがとうございます。

居眠り女主人公、ゆっくりとしてます。


魔法陣に魔力を流すと、違うフィールドに飛ぶ感覚が伝わってきた。

ついた場所は、何もない小さな空間だった。


「なにここ?」


全員外に出る。

ここが新しいフィールド?

でも、辺り一面壁だ。

壁が迫ってくるホラー映画の要素を思い出したけど、その様子もないし。


広さで言えば、ドーム一つ分くらい?

虫の羽音も聞こえない。


私たちがたっている場所は、ほぼ中央部分。

電気があるわけでもないけど、とても明るい。

ボス部屋・・・ではないようだけど、なんだろう。

ゲームの中にこんな部屋あったかな?


「ししょー、ここなんですか?」

「私が知りたいよ。虫さえいないならどうでもいいけど」


今まで虫だらけだったからね。

いや、出てきたら、また焼くわ。


「運営さん、ここどこかな?」

「ここはダンジョン核の部屋だろう」


え?

こんな場所だったかな?


「呼び寄せるために作ったのだろう」

「ああ、そういう・・・」


それならば、この部屋全体がダンジョン核、あるいは、どこかにダンジョン核があるわけか。

このかけらを取り返しに来たのかな。

それならそれで、ダンジョン核を壊すけども。


「待ってても反応ないし、探るのも面倒だし、ご飯にしようか」


あきた。

なんで私が待たなきゃいけないのよ。

魔力使ったんだから、眠いし、それでも我慢して起きててあげる義理はないわ。

おなかもすいたし。


今までのフィールドは、いい地面じゃなかったけど、ここなら悠々と美味しいご飯作れそうだし。

おコメは無理だったけどね。

蝗、許さん。

虫食は、はちみつくらいだわ。


メイちゃんがご飯の支度、あとはそれぞれこの空間を見に行っている。

まあいいか。

ある程度レベル上がったし、見える範囲しか広さないから、異変があってもすぐに駆け付けられるしね。


あ、シリウスとしーちゃんとベヒーは、攻撃しないように。

向こうの出方を待っていようね?

先ほどの空間で暴れたりないのはわかるけど、虫はいないし。

おうち帰ったら、森の中で暴れてていいからさ。


ウーマは、馬車から外されたら、この空間の隅々まで走り回っているから、みんなの安全がより一層確保できそうね。


紅茶を飲みながら、周りに耳を澄ませる。

うーん・・・

上にいるなあ。

でもこちらに降りてこないし、接触もしてこようとしない。

核のかけらはここにあるけど、こちらは無反応。


まあいいか。

一心地ついたら、こちらから接触してみよう。

お菓子おいしいわ運営さんも、優雅に腰かけて、お茶飲んでるし。

平和だわ。


「ねーちゃん、あっちにも何もないよ」

「あら、確かめてきたの、ありがとう。ここには何もないかもしれないわねえ」

「ししょー、ここってなんのための空間なんでしょうね」

「さあ?よくあるセーフティエリアなんじゃない?」


敵なのかどうかわからない、ダンジョン核は上にいるけども。


「でもここから出ることもできませんよ」

「ああ、たしかに」


出入口ないし、来たとき使った魔法陣はないしねえ。

・・・壊せばいいんだるけど、今は小休止。


「アイリーンちゃん、ここって吹っ飛ばしてしまってもよいのかしら?」

「リアさん、できるなら、もう少しだけ待ちましょうよ。ここの空間の主が、わざわざ呼び寄せたんだし」

「そうはいってもねえ」

「ご飯食べて、お風呂入って、今日は休みましょうよ。虫の羽音もない空間なんて、素敵じゃないですか」

「そうねえ」


寝込んでいるとき以外は、ここではシャワー浴びられているんだし、よく寝られていると思うんだけどな。


みんなが戻ってきて、もう今日は休むことにした。

冒険中は、休めるときは休まないとね。

ああ、もう眠いし、警戒するのは、うちの従魔たちに任せましょう。

ご飯はまだだけど、睡眠大事。


おやすみなさい。


お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。

こちらはしばらく書いてません。すみません。


「追放王子と生態系調査人」


https://ncode.syosetu.com/n4898ho/

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