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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
150/281

150~心残りがありすぎるけど~

お読みいただきありがとうございます。

居眠り女主人公、おきてますよ。



馬車に乗り込み、すぐに出発。

ウーマには、虫よけの結界を張らせているけど、虫よりも早く進むとおもう。


魔物除けの香も焚いているけど、これってダンジョンでも効くのかな?

スピードをあげて、ボス部屋まで一直線だけど、ああ、荒らされていくコメたちを見るのはつらい。

私のコメ・・・

絶対に許さん!

ここのダンジョン核には、お仕置きしないとな。


後ろから虫が迫ってくる。

前からも迫ってくる。

私は、馬車の御者台。

馬車自体にも結界張ってあるから大丈夫だけど、片っ端から、焼いていかないと邪魔だしね。

馬車の中は平和・・・といえば聞こえはいいけど、疲労困憊しているパーティーメンバーしかいない。

もしボス部屋に行っても、彼らは戦えないだろうから、馬車で待機してもらわないとね。


かけらを壊してしまえば、すぐにボス部屋に行けるけど、これは人質のようなもの。

虫がいくら襲って来ようが、こちらの微々たる経験値になってもらうしかないのよね。


ボス部屋の目の前まで来ると、今まで襲ってきた虫が、なぜか距離を置いた。

なんで?


でも、幸運と思わないとね。

休む時間をくれたようなものだ。

もしかしたら、ボス部屋の近くの範囲には、寄れないようになっているのかもしれないけど。


ようやく回復したメンバーたち。

まだ、疲労が残っているようだけど、メイちゃんのご飯はおいしいから、すぐ回復するでしょ。


「今日はここで休んで、明日ボス戦ね」

「・・・もう少し休まないかね」

「ああ、いいよ、あなたたちは馬車にいて。すぐやるから」


雑魚敵のダンジョンに、時間かけていられないよね。

心残りは、収穫できなかったことだけよ。

ああ、私のおコメはいつになったら、手に入るのかな。

おいしいご飯が食べたいです。


メイちゃんの料理に舌鼓を打ちつつ、白いご飯に思いをはせる。

ああ、今食べているこのステーキだって、しょうゆ…はまだ手に入ってないけど、ご飯と食べたい。

パンじゃなく、ね。

さんかくおにぎりに味噌汁・・・

あ、大豆がないから味噌汁も作れないんだ。

アズキがあったのだから、大豆もあるんだろうし、絶対見つけてやる。

私はおいしいものが食べたいのよ。

肉とパンだけの生活は飽きているの。


虫の音が聞こえているのは、まったくうれしくないけどね。

こちらには寄て来ないなら、別にいいわ。

すぐそこにはコメがあったのに、ここでは手に入らないのはわかったもの。

あきらめる。

後ろ髪は引かれるし、ほんとに嫌だけど。



夜は結界を強めて、就寝。

起きたら、ボス戦頑張ろう。

ボスに八つ当たりにしかならないけども。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。

「追放王子と生態系調査人」


https://ncode.syosetu.com/n4898ho/


しばらく忙しくて、連載止まったままです。

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