131~あとは何が必要なのかな~
お読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、ミュゲと合流。
今回は短めです。
起きたらスズランがくつろいでた。
一昨日来たそうだ。
あれ?
何日寝てたの、私。
「ししょー、遅いよ」
「ああ、ごめんね」
「詳細はメイさんとシツジローさんに聞いた。パパはうるさかったので、ママに言っておいたら、気絶させられてたから大丈夫」
奥さん、強いんだな。
一度お会いしたいわ。
「エイトは連れて行かないの?」
「連れて行かないよ。まだあの子は見習いだからね。一人前になったら、どこか連れて行こうかな」
「私も連れて行ってよ、ししょー。せっかく冒険者になったんだし、いろんなとこ行きたいの」
「あなたの場合、がるがるさんがうるさいからな」
「パパは関係ないよ。私だって一応成人しているんだし、職業として冒険者やっているのよ」
「まあ、気が向いたら、連れていくよ。錬金術もやっているの?」
「材料がないんだもの、できないよ。・・・おじさまだってできてないでしょ」
「サカイはあまり才能ないんだと思うのよ。うちの庭にいやし草はいっぱいあるし、庭の垣根に言っておけば、いつでも入らせてくれるよ」
「垣根に言っておくって、何?」
まあ確かに、普通の人ならそういう反応か。
プラム郷は、垣根に植物人間の門番がいるしね。
「おいで」
外に出る。
垣根前に来ると、弦が伸びてきた。
「な・・・なにこれ!」
「・・・私の使役獣の一つかな。勝手な侵入者と認識されると、この弦につかまる」
「玄関前まで行けないじゃない」
「玄関に行って呼び鈴鳴らす人は、お客様だって認識しているから、つかまえないよ」
「頭いいんだ・・・」
まあね。
プラント母さんの子供だしね。
垣根にあいさつさせて、スズランを認識してもらう。
これで夜でも庭に行けるし、変な人から守ってもらえる。
「庭の大木の周りにいやし草があるから、いつでも使っていいからね。プラム郷のみんなは、成長しているからね」
「中級ポーションができたって聞いたわ」
「そうよ」
「エイトも作れるの?」
「エイトはまだ下級ポーションかな。どうして?」
「エイトは冒険者でしょ。師匠の弟子の一人だし、負けたくない」
そんな子供をライバル視しなくてもいいじゃないの。
なんだろう。
若者のことはわからないわ。
「来年か再来年には、ビートもマークも冒険者になるわよ」
「うん・・・」
やはり先輩冒険者としては負けたくないのかもしれないな。
このダンジョン攻略で、レベリングできればいいけどな。
でもまだ、馬車のクッション出来終わってないから、あと数日はかかると思うけど、プラム郷に移動しておこう。
出発までの間に、スズランも下級ポーション作れるようになるといいな。
運営さんも早くかえってこないかなあ。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。
「追放王子と生態系調査人」
https://ncode.syosetu.com/n4898ho/
忙しくて、しばらくまたかけてないです。




