131~ダンジョンに入る準備~
いつもお読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、ダンジョン攻略に向けて、準備始めました。虫嫌いなので、どうなるか。
今回短めです。
雪解けだ。
春になった。
ダンジョンに行く準備をしなければならない。
虫だらけだからほんとは行きたくないのだけどね。
まずは、冒険者ギルドプラム郷支部。
「え・・・と・・・ギルドマスターさん呼んできて？」
あの人名前なんだっけ？
すぐ忘れちゃうけど、まあいいか。
受付のお姉さんの名前は、いまだ知らない気がする。
「アイリーンさん！」
わ・・・テンション高・・・ひくわー。
「お久しぶりです、え・・・と・・・」
「クォークです」
「そうそう。クロークさん」
そうだった。
そんな名前だった。
「いえ・・・クォークです・・・」
ん？
何か間違ったかしらね。
「いいです・・・」
咳払いしながら、あきらめた表情。
なにかしら。
「とりあえずこちらに」
ギルドマスター室。
どこのギルドも同じつくりなのかしらね。
がるがるさんのところも同じだったわ。
ただし、副ギルドマスターは、部屋にいないのが普通よね。
違う部屋で仕事中らしい。
ダンジョンのことで相談。
というより、一歩的に私が入るからということを伝えに来ただけだけど。
私はここでは高位冒険者。
プレイヤーだからね。
「おお！やはりアイリーンさんが攻略してくださるのですか」
「私が入ったら、壊れるだけですけど、それでいいなら」
「こわれる？」
「ダンジョンコアの破壊が、プレイヤーの使命だから」
単に、ゲームの世界のダンジョン攻略は、それがすべてだったからね。
ダンジョンコア破壊しないと、ダンジョン攻略したことにならないとか・・・。
変なゲームだったわ。
「コアを破壊したら、そのダンジョンはなくなりますよね？」
「なくなるわね」
「コア破壊はやめていただいても？」
まあ、いいか。
中を見るだけにしておこう。
「わかりました。…近いうちに、ダンジョンに行きますので、またその時に連絡します」
「お願いします」
結局ダンジョン壊しちゃいけないみたいね。
コア破壊しないで、持ち帰って、違うダンジョン作るのもありだと思うのだけど・・・
やっぱりずっとあるダンジョンって、愛着がわくとかあるのかな。
ギルドには関係ない話だと思うけどね。
メイちゃんとシツジローくんも、ダンジョン行くための準備をしてくれているし、私も久しぶりにポーション各種作るか。
虫よけも作っておかないとね。
春だし、早めにいかないとなあ。
エイトはだめだけど、ジャムさんかサカイかスズランでも誘ってみようかな。
レベル上げは大切よね。
うちの従魔も誘わないとね。
大所帯になりそうだけど、楽しいだろうな。
久しぶりの冒険で、ちょっとワクワクしているけど、それはいわないでおこう。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。
「追放王子と生態系調査人」
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