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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
13/307

13~王都までの道 その1~

次の集落寄りません

王都までグダグダと出発です

目が覚めたのは、二日後の真夜中だった。

反省はしない。

考えてみたら、よく寝る私が、頑張って朝起きてたりしたのがおかしいんだよ。

寝たいときに寝る生活必要だよね。


ドールである、メイちゃんとシツジロー君はどうやら寝る必要がないらしい。

私が起きると、水桶を出してきた。

そうだよね、顔を洗わないとね。


「この辺りはどのあたりなのかな?」

「あと二日もすれば次の集落に着くあたりかと思われます」


そうなんだ。

朝までに作業やっちゃうかなぁ。


馬車の中を、空間魔法で広くする。外から見たら全く広くなっていないのだけど。

ウーマの引く力がいくら強くても、重量が増えるのはやはりかわいそうだし、重量軽減するための魔法をかける。

だいたいにして、従魔が乗っているからその分重いのだけどね。


クッションは・・・いらないよね?

自分たちでそれは何とかしてほしいわ。

振動は軽減されているのだから、それ以上は知らない。


どれくらいか作業したころ、日がのぼってきた。

よし、今日は起きているぞ。

ああ、でも、魔法使うと眠くなるなぁ。体が怠けているから、少しでも動くと眠くなるのかも。

寝ちゃうとまた起きられなくなりそう。


「お嬢さま、お茶をどうぞ」

「ありがとう」


うん、おいしい。

お茶よりコーヒーのほうがいいんだろうけど、そういえば、あるのかな?

ジューノさんなら知っているかな?


外に出て伸びをすると、見張りをしていた冒険者が、こちらに気付いた。


「よう、起きたのかい?」

「・・・おはようございます、寝過ごしてすみません」

「いいって、いいって。おじょうさん、旅慣れていない感じだし、つかれたんだろ」

「すみません」


単なる寝坊なんだけど、言えないよ。


「そういえば、まだ自己紹介してなかったな。俺は、ランクBの冒険者で、ランドル。雇い主のジューノさんには昔世話になったので、遠出するときは護衛しているんだ。パーティーはくんでない」

「そうでしたか」

「おじょうさんも護衛が必要な時は・・・なさそうだな。プレイヤーだもんな・・・」


そうですよ、いりませんよ。

プレイヤーは恐ろしいらしいから。


そうこう話しているうちにすっかり夜が明けて、メイちゃんが朝食準備している。

いつの間にかウーマが帰ってきていたようだ。

シツジローくんが世話してる。

なんてのんびりした光景なのか。


「おや、おはようございます、アイリーン殿」

「おはようございます、ジューノさん」


向こうの馬車から出てくる。

主人の馬車に詰め込まれている一行だよね。ほかの馬車壊れているし。

冒険者さんたちは馬に合わせて歩いていた人もいるけどさ。

大変だよなぁ。


食卓準備が整えられ、いざ朝食。

やはり、野太い声の冒険者と盗賊。

メイちゃんのご飯おいしいからって、ほんとうるさいよ。


「ジューノさん、ご相談が」


食後のお茶を飲みつつ、目の前にいるジューノさんに切り出す。

馬車の荷物を空間魔法に入れて、ほかの人たちは私の馬車のほうに乗って、王都まで行っちゃおうって話を切り出した。

ジューノさんは驚いてはいたけど、もう今回の旅は売り物がないし、王都まででもいいとのことだった。早く帰れるほうがいいだろう。


「ここからどれほどかかりそうですかね?」

「馬車で半月ちょっとというところですか…」


それなら、ウーマの疾走で、数日でつきそうだわ。


「朝食すんだら、すぐに準備しましょう」


善は急げだ。

今日中にどこまで行けるかなぁ

ウーマはあまり休まないで、ずっと走り続けることができる。

ウーマは走るの大好きだからね…

シツジローくんは、人間のふりしているから休ませないとだよね。


片づけ終わって、まず、見張り交代で、馬車の中に戻った冒険者に外に出てもらう。

見張りなんてしなくても、うちの従魔が気配で戦ってくれるのになぁ。

馬を外し、馬車は空間魔法に収納。

馬たちは・・・中でおびえるといけないから、魔法で眠らせて、シツジローくんが平然と背負って運んでた。

力持ちなんだよ。

私でもできるけど、か弱く見せとかないとねw


そのあと、ジューノさんたちを馬車に収容。

これで行ける。


馬車はゆっくりと動き出したと思ったら、あっという間にトップスピードになった。

外では、盗賊たちの叫び声が聞こえるけど、風よけの魔法がかかっているから、平気だろう。

気絶してくれたらうるさくないんだけどなぁ。


「すごいですな、アイリーン殿。ほとんど揺れないじゃないですか」


空間魔法で広い車内を見て驚いていたジューノさんは、さらに揺れないことに驚いている。

あたりまえでしょ、揺れたら吐くわ。

安くない馬車は空間魔法で広くしてあるらしいけど、それでもここまで広くないそうだ。

そりゃそうでしょ。

ざっと見積もっても40畳近くある。

でもその中でクッションがあるのは私たちのとこだけ。

ほかは荷物置き場と馬とジューノさんたちで結構手狭だ。

もう少し広くしておかないといけなかったかも。


外があまり見えないのは仕方ないとして、いろいろ話をするのはいいかもしれない。

まだまだ休むまでは時間あるだろうし。

盗賊や魔獣なら、ウーマが引きつぶしていくだろうな。


メイちゃんがかいがいしく、お茶を入れて渡している。

私もそれを飲みながら、また眠くなるのを感じている。

寝ちゃだめだけど…


「ジューノさん、聞きたいことあるんですけど」

「なんでしょう」

「コーヒー豆って扱ってます?」

「こおひいですか?」


おや?この発音から、コーヒーないかもしれないな。


「コーヒー。黒い飲み物でにがいの」

「申し訳ないですが、わかりませんな。聞いたことあるような気がしますが、取り扱いはしておりません」

「残念です」


ないのか。

米に続き、コーヒーも。

パン文化ではあるのに、コーヒーではないんだなぁ。


「もしかしたら、名前が違うのかもしれませんよ、お嬢さま」

「そうか。そういうこともあるよね。この国にはなくてもほかにもあるしね」


ほかで探せばいいや。


そんな感じでまったり。

いつの間にか夕方だった。

私にはわからないけど、結構進んだよう。

シツジローくんが言うには、いくつかの集落が横目に見えたそうだ。

普通の旅なら、集落ごとによって行くんだろうな。


「今日はこの辺で野宿です。集落に行ければよかったんですがね」

「いやいや・・・ここは・・・」


ジューノさん以下ほかの人たちも驚いている。

景色が様変わりしているからだ。

ほぼ半日はしると、小さな山が連なっている場所だった。

何日分走ったんだろうね。

思いっきり走れるようにしたから、シツジローくんもウーマ任せにしたらしい。

ただ、王都への道だけは調整して。


「この辺りには山小屋があるはずですよ」

「山小屋?」

「もともと誰かの住処だったそうですが、旅人に開放されています」


結界が張られているらしく、あまり強くない魔獣なら入れないそうだ。

小さいとはいえ、多い山越え。その体力減少軽減のため借り受けているらしい。

すぐ近くだったため、移動。

中は簡易キッチンなどがあった。

おふろはないのか・・・


従魔たちがそわそわしている。外に出たいらしい。

この辺も魔獣が出るんだったな。

シリウスたちがうれしそうだ。


「いってきていいよ。朝には帰ってきててね」


なぜかしーちゃんが残っている。


「しーちゃん、いかないの?」


行かないらしい。

メイちゃんが、持ってきている布で、しーちゃんの洋服づくりをしているのだ。

さすが乙女心を持つ仔。

かわいい洋服のために汚れたくないらしい。

私はそれよりも明日起きられるかのほうが心配なんだけどなぁ。


夕食終えて、ジューノさんたちは小さな山小屋で。

私は馬車で寝る。

明日起きられますように。


おやすみなさい。


短いです

まだ続きます

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