128~ポーションづくり頑張れー~
お読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、暇持て余して、集落の人たちのポーションづくりを見学中です。
冬の会議所は、住人たちがワイワイとポーションづくり。
見本のポーションは、会議所に置いておく。
盗む人いないからね。
ん?
キドナップバブーンたちもポーション作成に混ざってる。
ええ?
作れているんだけど・・・。
彼らの知能を甘く見ていたわ。
すごいな、キドナップバブーンたち。
あ、キドナは邪魔しないようにね。
ほかの子たちが大きくなっていく中で、キドナは成長しない。
私に使役された影響なのだと運営さんは言ってた。
つまり、成長がものすごく遅いということ。
レベル上げは関係ないのだけどね。
なのでまだ、赤ちゃん思考。
ボスの奥さんにまとわりつこうとしている。
「ごめんね、奥さん。ちょっとキドナは家に連れ帰るね」
薬品が多くあるここで、子供は危険だからね。
冬場はキドナップバブーンも栄養を蓄えて、春ころ出産するから、その準備をしているメスたちは、この場にはいない。
危険な薬もあるしね。
キドナは、拠点だね。
あちらのほうが寒いからどうしようかと思ったけど、邪魔になるだけなら、プラント母さんに任せたほうがいい。
あ、こら。
抵抗するんじゃない!
まったく。
「おじょうさまー。できたー」
ナナはまだ小さいからか、一つ作るのにも時間がかかる。
でも、魔力は格段に上がっているのもわかる。
微ポーションだけど。
「よくできたねー。それじゃナナは、向こうで、メイちゃんにおやつもらってなさい」
魔力が足りなくなった人たちは、メイちゃんにおやつを作ってもらって、お茶休憩。
この日は、エイトが、最近住み始めた冒険者の・・・鋼鉄のご主産のリーダーさんも参加。
なかなか思うように作れないようだ。
数日前は魔法使いさんが参加してたっけ。
彼女はなんと!最初から、弱ポーションを作り出せた。
やっぱり魔力なんだと思う。
なので、毎日のように来て、どんどん腕をあげてほしかったけど、どうやらほかの冒険者たちの手伝いとかもあるそうだ。
ある程度魔力が高い人は、引っ張りだこなんだとか。
プラム郷は、弱い人たちもいるからね。
ギルドとの契約らしい。
私もそうなのじゃないかといわれそうだけど、プレイヤーは縛られないから。
もちろんリーダーさんやほかの人たちも、冒険者たちの手伝いをしているそうだ。
雪深いのに、どこにかと思ったら、すぐそこのダンジョンだそう。
攻略を始めてくれたのだとか。
ただ、やはり、一階層の虫が多すぎて、てこずっているのだとか。
私は虫がいなけや入るけどね。
エイトとビートは、数本作り終わって、嬉しそうだけど、マークは、まだ二本目だ。
獣人は種族によって、魔力の差が激しい。
オオカミの種族だから、マークは、潜在能力は高いはずなのだけど、いかんせん、今までの生活で魔力を高めることがなかったから、苦戦している。
その両親もだ。
これはこれからの課題よね。
私はナナとお茶しながら、みんなの様子を見るだけ。
通まで作り出せるようになったら、次の段階に進んでもいいと思う。
それまでは、この冬で頑張ってほしい。
ちなみに、エイトが作ったものや、冒険者さんたちが作ったものは、それぞれが確保してもらって、ほかのポーションは、ギルドを通じて売りに出すことが決まった。
微ポーションといっても、偽物よりも効果があるからだ。
だんだん本物のポーションが世間に出回るといいな。
しかし、寒い。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
ちなみに、キドナップバブーンも、微ポーションを作れるようになりました。
不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。
「追放王子と生態系調査人」
https://ncode.syosetu.com/n4898ho/




