125~プラム郷の冬まつり~
お読みいただきありがとうございます。居眠り女主人公、寒い中外に出てます。
冬は寝て居させようかな。
プラム郷での、王国祭。
というか、プラム郷の冬まつり。
雪降り始めてて寒いけど。
拠点と空間魔法の収納見たら、肉類も野菜類もたっぷり。
小麦はここにあるし・・・
急に開催してもすぐに対応できるのが、ここのいいところ。
一部冒険者さんたちには、いつも宴会しているといわれているからね。
冬なので、手の空いている住民も多いし、声をかければ、すぐに会場が設営できる。
寒いけど、広場で開催だ。
あ、ジャムさんがいつものようにあきれながら何か言っているけど、それは無視ね。
テーブルとイス並べて、中央に大きなキャンプファイア。
まあ、調理用でもあるのだけど、寒いから、暖を取るにもいいと思う。
メイちゃんが調理器具を出して、肉も野菜も調理中。
キドナップバブーンも、運んだりとお手伝い。
なんて協力的なんでしょう。
「今年は冒険者ギルドの人たちも呼ぶのですよね」
「ああー・・・そうね。一応、プラム郷にすんでいるのだし、呼ばないといけないわね」
どうせいろいろと融通利かせてもらうのだしね。
すぐに来られるかどうかはわからないけど。
「サカイさんにも連絡しますか?」
「忙しくないようなら、きていいよって言っておいて」
「かしこまりました」
シツジローくんが迅速に何かやってる。
ギルドには、エイトにお願いしていってもらって、どうやらサカイさんには、シツジローくんが直接迎えに行くようだ。
でも、まだ、早くない?
あいつなら、いちもにもなく来るよね。
私は、火が消えないようにの見張り番。
消えないんだってわかっているけど、寒いから動かないよ。
メイちゃんが、料理の合間に、お茶やお菓子を出してくれる。
ナナも来たので、二人でのんびりだ。
「ナナ、マークたちはどうしたの」
「おにいちゃんはボスのなかまたちと、がらすはうすのくだものとってる」
「ビートも?」
「いっしょにやってる」
ナナは小さいから木登りはだめだといわれたらしい。
マークも危なくないのか?
「ナナはきのぼりしたらママにおこられた」
だからやらないらしい。
仕方ないよね。
「メイおねえちゃんのおてつだいしようとしたら、それもだめだって」
「火は危ないからね」
「もうすこしおおきくなったら、おりょうりおしえてくれるって」
私には教えてくれないのにー。
それも仕方ないけど・・・
「ナナ用の包丁、ほしい?」
「ほしい。おにいちゃんたちみたいなの」
あれは包丁ではない。
ソードとナイフだ。
ナイフならいいか。
「お嬢さま!うちの子にはまだ早いです」
おっと。
チトセさんが近くにいたわ。
「だめだって」
「えー」
「もう少し大きくなったらだね」
「はあい」
うん。
ナナはいい子だ。
<アイリーン>
ん?
あ、運営さんだ。
どうしたの?
<アイリーンの空間収納に、イッセーシュリンプとトライデントタウロスいれておいたぞ>
え。
いいの?ありがとう。
でもそんなに消費できるのかな。
収納の中、去年と同じだけはいってる。
運営さんは戻ってこないの?
<また、トラブルが起きている。よくあることだからな>
わかった。残念だけど、早く戻ってきてね。
ほんと残念。
運営さんいないのか。
薄暗くなってきたころ、プラム郷の冬まつり。
さむい。
火のところから動くものか。
メイちゃんにイッセーシュリンプと牛を渡す。
相変わらずすごい速さで調理していくな。
そういえばシツジローくん、遅いわね。
「ししょー!」
ああ、来たみたいね。
「お招きいただきまして、ありがとうございます。アイリーン殿」
遅かった理由もわかったよ。
そして、運営さんが気づかいしてくれたんだな。
サカイ様も来てる。
相変わらずお供なしだけど。
「さて。じゃ、始めましょうか」
今年も大いに盛り上がった。
寒いけど、楽しかった。
ああ、でも、早く春になれと思う。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。
「追放王子と生態系調査人」
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