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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
116/281

116~プラム郷のギルド長が来た~

お読みいただきありがとうございます。

居眠り女主人公、今回もギルドを見ています。

秋の日は釣瓶落とし。

乾季が来るのかなって思ったけど、そのまま秋になった。

天気がいい日が続くから、気持ちいい。

収穫も本格的になったから、プラム郷では、人間魔物関係なく、ほとんど畑。

麦こそがこの郷の生命線だから。

まあ、今ならいろいろなものを栽培し始めたから、冬も超すのは楽になったと思う。


私は相変わらず、ギルドの建築見てる。

外装は終わったようで、内装だから、入れてもらえず、外で眺めるだけ。

透視しているから、作業は見えるよ。

そこは、チートといえるプレイヤーの特権でしょう。

もう、今日中にできそうなので、メイちゃんとシツジローくんを呼んで、宴会の準備だ。

土産として、大樽のお酒を持たせてあげてもいいよね。

ドワーフの皆さんは、建築材料や道具を持つために、マジックバッグを持っているので、わざわざ作らなくても大丈夫だ。

棟梁さんが一番大きいのを持っているそうで、その中に、建築材料が全部入っているそう。

どれくらいの大きさなんだろう。


出来上がる数日前に、ギルドの本部に連絡がいって、ギルド長と魔法陣設置の人が来るという。

棟梁から引き渡しの儀式みたいのがあって、そこからやっと、ギルドの職員とかがこちらに来るんだって。

寮を作り始めたほうがいいよね。

面倒くさいけど、自分で決めたこと。

冒険者じゃないんだから、常駐する人は郷の仲間・・・となるといいんだけど、どうだろう。

それまでは大工の皆さんは帰って、棟梁だけになるそうだから、やっぱり今日が宴会だな。


夜は、作業が終わったドワーフのための宴会。

相変わらずの酒の飲む量と、メイちゃんのご飯がおいしいからって、郷の食料食べつくす勢いだ。

買ってきてあるけど、最初の時より勢いがすごい。


「もう食べられないからな」


棟梁さんが、魔物肉のステーキを口に運びながら言う。

確かに、ここの住人ならともかく、ほかの人はメイちゃんの料理食べられる機会ないよね。

ここの人たちは料理を教えられているから、おいしいの作るけど。

お別れは明日の朝だから、お酒とつまみになるようなもの持たせてあげよう。


郷の人や、泊まり込んでいる冒険者を巻き込んで、宴会は大盛り上がりだった。


なので、私は、彼らの旅立ちには、かかわれませんでしたよ、はい。

寝てたからね。


数日して、ギルド長さんが来た。

プラム郷という田舎に来るの嫌だったのだろう。

ものすごい仏頂面だ。

ジャムさんやサカイと話しているけど、私はかかわりたくないかも。

でも、プラム郷の子供たちのギルド登録には、この人にかかわらないといけないし、いやだなあ。


「師匠」


呼ばれて振り向く。

サカイとギルド長さんがいた。


「師匠、こちらがプラム郷のギルド長のクオークです」

「ク・・・クオーク・ロシェといいます」


ん?


「はじめまして。アイリーン・プラム・シュガーです」

「は・・あじめ・・・あああああああ!感動です!」


はあ?


「師匠、実はクオークは自分の同期なのですが、プレイヤーが大好きなのです。プレイヤーにあこがれて冒険者になったそうです。なので、プレイヤーの子孫である自分にまとわ・・・じゃなく、仲良くしてもらってます」


サカイの眼の光がないよ。


「ああ、そうなんだ・・・。よろしくお願いいたしますね。プレイヤーなので、こちらの常識はわからないので・・・」

「は・・・はい」


緊張して、仏頂面だったのか。

変な人材送り込んでくるなよ、ギルド本部。

まあ、仕事してくれるならいいや。


「サカイ、クロークさんを寮に案内して」

「はい。…クオーク、こっちだ」


お辞儀して慌ててサカイについていくクロークさんを見送る。

サカイに任せておけばいいや。


夜、ギルド長さんと影が薄すぎて忘れていた魔法陣設置の人と、受け渡しのために残った棟梁さんの、歓送迎会を開いて、一日が終わった。


にぎやかになりそうだなあ。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。

「追放王子と生態系調査人」


https://ncode.syosetu.com/n4898ho/

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