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ワールド・ガイア  作者: 水野青色
115/282

115~ギルド建築~

いつもお読みいただきありがとうございます。

居眠り女主人公、今回は冒険者ギルドをたてているところを見ています。


蛍は相変わらず、いい値で売れたようで、この集落の税収の一部となる。

先払いしておくほうがいいと思うけど、ジャムさんに任せるわ。

それよりも、ギルドを作らないとね。

地盤と作る場所は作ってあったけど、中に作るのは考え物・・・となったから、門の外に作ることにした。

門の外だって、プラム郷なんだし。


土魔法で地盤を作り、地下室も必要らしいから、地下部分も作れるように固める。

あとは、サカイが手配しているはずだから任せよう。

プラム郷の中に作ってある地盤は、冒険者ギルドの職員の寮を作ることになった。

ここに常駐するのだから、必要だよねってことだ。

だけど、この寮に、冒険者さんたちは泊まれない。

冒険者ギルドに宿泊施設が作られるそうだ。

ここの宿のようなものはできないだろうし、そこが嫌なら宿に泊まるだろうということだ。

前は無料で家を貸してもらえたとか言っているけど、ここも変わったのですよ。

余ってる家は・・・あるけど、行きずりの人に貸す場所じゃない。


サカイが手配した大工さんたちは、ドワーフだった。

やっぱり、どんな異世界も、ドワーフはものつくりにたけているんだね。

このプラム郷のドワーフとは、まったく交流ないけど。

この大工さんたちは、ギルドができるまでは、宿に泊まってもらうことになってる。

宿泊料の半分は冒険者ギルドが。

あとの半分は、召還した地域が出すという。

つまり、その分だけタダだよね。

家は、この郷でやっているから。


「何日くらいでできるものなの?」

「どこのギルドも、本部以外は作りや大きさは変わらないので、二週間くらいですかね」

「地下はどうするの?ドワーフが魔法陣設置するの?」

「そこはギルド長とともに、本部から魔法陣を設置するものが派遣されますので、一日くらいでできるでしょう」

「そうなんだ」


作業を見る。

20人くらいドワーフ来てるけど、それでも、二週間かかるか。

そんなにギルドの内装って複雑にできているのかな。


「ギルドには秘密事項が多いですからね。作れる大工職人も少数で決められているのですよ」

「そうなんだ」


この人たちが決められた人たちか。

ああ、でも、よかったのかもしれない。

二週間もかかるんじゃ、蛍にぶつかるかもしれないものね。


「ねえ、サカイ。ここの守りってどうするの?」


プラム郷は、門内に魔獣が入らないように結界作ってあるけどね。

入っている魔獣たちは、別として。

あれは複雑な結界術になるからやりたくないわ。


「ギルドの結界も、地下の魔法陣と一緒ですから」


あの魔法陣は、結界の役目もしていたのか。

でもそれでいいのかもしれない。


「お嬢さま」


作業を見ていた私たちに、シツジローくんから声がかかる。


「大工職人のドワーフの皆様の歓迎会はどういたしますか」

「え、それって必要なの?」

「気持ちよく作業をしていただくためには必要かと」

「そうだね。・・・やっぱりドワーフって、お酒好きなのかな」


この郷には、そんなにアルコールないのよね。

王都で片っ端から買ってきてもらうしかないのかな。


「確かに呑みますね」

「シツジローくん、王都で買ってきて。確か、樽で売っている酒蔵あったよね?五十樽くらいあれば足りるでしょ」

「かしこまりました」

「ああ、大樽でね」


シツジローくんの一礼を見送って、再び作業を見る。

ジャムさんもやってきた。


「おい、アイリーン、メイさんが何か作り始めているぞ」

「ああ、それね。この大工さんたちの歓迎会だって。材料は買ってこさせるから大丈夫よ」


それに、うちの使役獣たちの狩ってきた魔獣肉がたんまりあるしね。

どうにか減らしたいわ。


「お前らいつでも宴会したいんだな」


あきれたようなため息。

失礼な。

私だってやりたくないときはやらないわよ。


「郷の人や宿の人にも言っておいて。夜は宴会よ」

「わかった」


ジャムさんが去って、またしばらく見物。

できていくさまはすごいわね。

でも、飽きてきたな。


「私は夜まで寝ているから、あとはよろしくね」


サカイの仕事だしね。


「きちんと起きてくださいよ、師匠」

「保証はできない」


昼も近くなるし、のんびり寝よう。

暑いわ。


夜の歓迎会で、五十樽の大樽の、三十少しが消費された。

ドワーフすごいな。

どこに入るのかしら、あんなに水分。

メイちゃんの料理もものすごく食べてたし、ブラックホールでもあるのかな。

でも楽しかったわ。

毎日は無理だけど、最後の日はまた宴会にしてあげようかな。

お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。

誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。


不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。

「追放王子と生態系調査人」


https://ncode.syosetu.com/n4898ho/

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