114~とうとうこの時期だ~
いつもお読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、夏の風物詩のような時期が来て、憂鬱しております。
プラム郷の、とうとうこの時期が来た。
・・・虫がいっぱい。
出てきたよ、蛍。
いいんだよ?
出てきてもいいけど、なぜこんなにでかいの?
だけど今年のプラム郷には入れない。
なぜかって?
門に絡まっている植物が、食虫・・・食獣・・・食人もやるだろう、魔物だから。
門の前にたくさんの蛍が転がっている。
この植物、そんなにレベル高かったっけ?
もしかしたら、だんだん高くなってきたのかもしれないな。
同じプラントからうまれたものは、どこかでつながっているらしいし、うちのプラント母さんはクインになっているらしいし。
プラント母さんは、穏やかさんなんだけどね。
スライム食べつくしているけど・・・
ダンジョン壊してもいいんじゃないかな?
誰もあのダンジョン、攻略していないでしょ。
ああ、でも、一階層から虫が出てくるなら、いやだわ。
虫嫌いだし。
サカイとジャムさんと集落の人たちで、蛍を回収。
宿に泊まっている冒険者さんたちも回収したいみたいだけど、あくまでプラム郷が倒したものだから、回収することができない。
でもあんなにどうやって?
と思っているかもしれない。
虫自体でかいからね。
プラム郷の収穫袋。
それはマジックバッグだからね。
その中にいれている。
あとは、サカイが冒険者ギルドに持って行ってくれれば、換金できる。
そのお金は、プラム郷の税金として少しもらって、あとはみんなで平等に分ける。
少しでもお金を稼ぐことを覚えさせておかないといけないからね。
森にいっぱいいるんだけどね、ほんとは。
行かないとダメ・・・だよね・・・
よし。
行くか。
森の中は、外寄りもいっぱい。
今年は依頼していないから、そこら中にいるんだよね。
宿に泊まっている冒険者たちも・・・
ああ、やられているよね。
仕方ないよね。
上位冒険者が束になって倒すのだしね。
これってきつい気がする。
レベルが高くなれば、基礎体力や魔力が増える。
ここはゲームみたいなものなんだな。
彼らのレベリングしないとだめだけど・・・
死なせたくはないから、回復だけしておこう。
メイちゃんもシツジローくんも手伝ってくれる。
私は虫を凍らせて、どんどん落とすだけ。
まだ生きている場合は、元気な冒険者にとどめを刺させればいいのか。
なら、一匹くらいずつ、やらせてあげよう。
手加減して倒して、見知った冒険者に倒させる。
その分だけは、彼らに渡す。
ああ、でも、持ち運びできないよね。
印付けて、私の空間魔法に収納して、大方倒し終わってこの日は終了。
彼らを連れて、一番近い冒険者ギルドがある、門番街行かないといけないよね。
面倒だな。
でも仕方ないよね。
「シツジローくん、彼らの代表連れて、門番街に行ってきて。これが彼らが倒した蛍が入っているマジックバッグ」
「かしこまりました。・・・馬車をお借りしても?」
「いいわ。つかって」
馬車を持ってくる。
ウーマを連れてくる。
朝、各冒険者のリーダーを連れてウーマは走り出した。
往復四日だったかな。
見られていないからもしかしたら飛ばしているかもしれないけど。
私はジャムさんとサカイとメイちゃん連れて、森の中探索。
まだ残っている蛍を倒していく。
ジャムさんとサカイのレベリングだ。
ほんとは子供たち連れてきてもよかったんだけどね。
まだ冒険者じゃないからと、ダメだといわれた。
早くギルド作らないとね。
ああ、今日も暑いわ。
家でダラダラしていたい。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。
「追放王子と生態系調査人」
https://ncode.syosetu.com/n4898ho/




