112~芋パーティー~
いつもお読みいただきありがとうございます。
居眠り女主人公、起きてます。
先週の続きですね。
ジャガイモパーティ。
ただ私が食べたいだけなんだけど、芋レシピってなかったかな。
おいしくないと嫌だけど、何がいいかな。
もちろん。
作るのはメイちゃんだよ。
私が作ったら食材の無駄だからね。
お昼だけど、暑いから、おやつみたいなものがいいよね。
・・・ポテトチップス食べたいわ。
フライもいいよね。
冷たいビールで、昼間から楽しみたい。
ここにはエールビールしかないけどね。
炭酸水もいいよね。
果実水。
家には用意してあるし。
「メイちゃん。これを作って頂戴」
拠点から持ってきた、メイちゃんのレシピ。
プレイヤーが作ったレシピをこちらの言葉に書き換えさせたものだ。
「かしこまりました」
一読しただけで、準備を始める。
暑いから、外でやるの?
外も暑いんだけどな。
「きっと皆さんも食べたがるでしょう」
確かにね。
フライは、皮つきもおいしいよね。
ポテトチップスも作ってくれるらしい。
芋のレシピって、こんなにあるんだと、ちょっと関心。
私が料理できればねえ。
手伝うのだけど。
シツジローくんが手伝っているからいいか。
揚げ物の美味しいにおいで、住民が外に出てくる。
集落では、この時間は、暑いから家にいるよね。
畑仕事もひと仕事終わったって時間だし。
「ナナもてつだうー」
いや、やめて。
この前一緒に怒られたでしょ。
「ナナは、私と一緒にこっちきてて」
「はあーい」
子供は元気だな。
「お嬢さま、見ているのが退屈でしょうから、ソース作りをお願いします」
「ソースね。わかった」
私の空間魔法から、マヨネーズもどきとケチャップもどきを出す。どちらも味が微妙なんだよね。
あのおいしいマヨネーズとおいしいケチャップは、やはり、長年研究した成果なんだろうな。
また食べたい。
芋フライによく合う、ケチャップとマヨネーズ混ぜたソース。
オーロラソースだったか、チロリアンソースだったか、名前があったけど忘れた。
マヨケチャソースでいいじゃない、と思っているけどね。
種芋にする以外は、どんどん料理に使われてしまうわ。
せっかくとってきたけど、持たないわね。
芋のサラダ。
ガレット。
フライ。
ポテトチップス。
ミルクがあったから、バター作って、じゃがバタ。
ジャーマンポテト。
メイちゃん、よく作ったわね。
大きなテーブルに並べていかれる芋の料理。
住民たちもうれしそうだし、いいか。
宿で働いている住民も呼びたいから、泊まっている人たちも呼びましょう。
そんなにいないしね。
冷えたエールのたると、果実水のたるも用意して。
グラスもたせて。
「芋パーティーよ、みんなかんぱーい」
「「「カンパーイ」」」
芋だらけのパーティ始まりだ。
遠い思い出のビアガーデン。
あの頃は、まだ仕事が楽だった気がする。
ここでは、だらけているけど、今日もよく眠れそう。
スライム核は、明日でいいよね。
お読みいただきありがとうございました。毎週水曜日更新しています。
誤字脱字報告、評価も、いつもありがとうございます。
不定期連載で、違うお話も書き始めました。興味があったら読んでみてください。
「追放王子と生態系調査人」
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