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プロローグ

はじめまして、見て下さりありがとうございます。

この小説は人生で初めて書いてみようと思い、試みているので間違っていることや

至らない点など、かなり多いと思います。

趣味で書いているものなので、投稿も不定期でまったりと自分のペースでやっていくので、

温かく見守っていただけると幸いです。


乾いた空気、息を吸い込むと冷たく、内蔵を刺激する。

吐く息は白く濁り、吸ったことはないが、たばこでもふかしているのかと連想させる。


空は雲が多く、白い雪が降りそれが肌に当たり溶けてなくなる。


街では雪で大はしゃぎする子供や、寒さを緩和することを言い訳に

イチャイチャとくっつき歩いているカップルも見かける。


季節は冬、動物の本能的には温かくして包まり冬眠していたいところだが、

人間社会ではクリスマスやら大晦日やら忙しい季節だ。


リア充からすればイルミネーションを楽しみ、プレゼント交換して

美味しいチキンでも食べて幸せな時なのだろうけど、

そんなのに無縁な僕は、それらの人達を傍目にうらやましがるだけの

悲しい生活を送っている。





え?お前はだれかって?



僕は佐藤 翔。

「翔」と書いて「かける」だ。


家は母と僕の二人暮らし、一般的にいう母子家庭。

歳は15才の高校受験を控えた中学3年生。



え?中学生でリア充羨ましがって物思いにふけってるんじゃねぇって?


まあ普段なら、異性に興味を持ってくる年頃とはいえ、

そこまで気にして生活もしていないし、彼女がほしいと思ったこともない。

周りからはなんだか少し冷めてるよねって言われるタイプの人間で、

冷静でクールとかいう人もいるけど実際、何にも興味がわかなくて

無関心なだけの抜け殻みたいな人なんだよね。


特に勉強が人一倍できるわけでもないし、類まれな運動神経もない普通の学生。

唯一誇れるのは多少起用で、無難になんでもこなせるくらい。

こなせるといっても凡人のレベルにってことで、

自分よりできる才能ある人間は無限にいる。


ただポカをやらかすほどできないこともないという程度だ。


どこにでもいるTHE ふつう。

それがぼくである。


果たしてそんな僕がなぜ 急に物思いにふけったり、

異性を意識したりする発言をしているのかというとだ。


ぼくが考えるにこれは、人間にある本能的なところにあるだろうと思う。


人間は自分の危機や、命が危うい状況に立たされると

走馬燈を見たり本能的に、子孫を残さねばという思考が働く、

それが僕の思考をうめているのではないか。


そんな危うい状況なのか?

まさにそうだ。



だって僕は今まさに・・・トラックにはねられそうになっているのだから。



走馬燈なんか見たことないし、自分自身なぜこんなに冷静なのかも驚いている。

時間がスローになり、周りがとてもよく見える。

こんなにいろいろなことを、思考できるものなんだなと少し驚きもある。


しかし、この15年っていう短い人生もここで終わってしまうのかと思うと、

そんな色々考えていることもどうでも良く思える。


あぁもっと好き勝手に生きてればなぁ。

親孝行ももっとしておけばよかったか?

女手一つで僕を育ててくれた母さんに悲しい思いをさせるな。

恩返しできればよかったな。


彼女を作ってウハウハの学生生活を楽しめばよかった。


どうしてこんなことになったのだろうか。

まだまだ考えたいことやりたかったことはいっぱいあるのに、

この世界はそれを許してくれなかった。


そろそろ限界も来そうだ。

そんなことまでわかってしまうのだから走馬燈ってのはすごいね。


最後にあいつに謝りたかっ・・・・た・・・。



ドン!・・ガシャガシャ!!ゴロゴロゴロゴロ・・・。


---


そこで、僕の意識は途絶え15年の人生を終えた・・・はずだった。

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