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第23話・医療職について

 医療職はいろいろある。

 医師、看護師、薬剤師、臨床検査技師、リハビリ整復士、広義的には医療事務の人たちも入るだろう。

 みんな患者にかかわる大事な職業であるが、過去いろいろな人たちを見てきたが「格差」というものが激しすぎると常々思う。

「格差」というのは、仕事に対する知識や情熱という意味合いだ。

 これが病院、医院によってあまりに差がありすぎるのだ。患者には絶対にわからない。


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 以下は個人的な感じ方です。


 一番知識的に差があり、かつ影響が大きいのは何といっても医師だろう。

 よい医師か悪い医師か、患者さんにとっては大問題だがよく勉強もして患者心理に詳しくて気づかいもできてきちんと治してくれるというかよくなっていくようにしてくれるという…そういうスーパーマンみたいな医師は理想。そうなろうと努力している医師が大多数。

 基本的にみんなまじめなのだ。

 経験年数はいうに及ばず、それに加えて来院している患者層、診察規模、医局の人数。(多いほどよい、と個人的に思う。同じ病気でも治療方針が医師によって全く違うときもある、抄録会があるなしはとても大事だと思う)その差が激しいと感じる。

 勉強しない医師ってとことんまで勉強しないそうだ。開業医の一部がそうでそれでも立地が駅前とかで風邪やねんざの軽症ばかりの臨時の患者ばかりくるところがそうなって行くことが多い、らしい。忙しいけど軽症ばかりで刺激がなくなるからそうなるのか?

 そして保険点数のことばかり気にして儲けのことばかり考えるのだ。患者なんかどうでもいいと思うようになればもうそれは医師ではない、タチの悪い金もうけ主義の医師資格ありの詐欺師だと思う。


 逆に尊敬する医師も多い。軽症ばかりといっても早期発見早期医療に結びつく検査だけピンポイントでして(患者の経済的負担を考えて)手術のできる病院を紹介して、という熟練した医師も多い。

 しかしそういう経験上から安い値段で患者の人生を救う、全くしない医師と比べても保険点数って同じなのです。患者のためを考えたのはいいが点数が減るという矛盾もあるのだ。

 最新医療の治療や薬ほど点数や薬価が高くて儲かる仕組みになっている。患者によっては高い薬ほど効き目が強くてすぐ治ると思う人も多いんでこれは悩みどころだな。



 それから薬剤師。

 私は薬剤師には3種類あると思っている。国家資格という目線で考えると違いはなく、まったく一緒のものだ。

 だが持ってる免許証は同じでも仕事の内容が全然違うと思う。

1、調剤薬局の薬剤師

2、病院で病棟業務をしている薬剤師。

3、上記以外の研究職等。

 今回1、と2について書いてみる。

 薬剤師免許が欲しければ、医師とおなじように6年制で国家資格受験を得られるようになっているが、仕事内容が全く違う。院外処方線を受けて調剤メインの仕事をする調剤薬局と、病棟業務の薬剤師。

 どちらもなくてはならない重要な仕事だ。


 しかしながら調剤薬局ではもはや医療に対する情熱が皆無で小学生でもできる薬の数を数えるだけで薬を渡すだけ、の薬剤師がいるのだ。調剤過誤は隠ぺいする。医師の処方量が気に入らないときは疑義照会もせず自分で勝手に自分で決めた薬品量を調剤して患者に渡す。

 ある医師の処方箋にはこの患者にはこの量でいいので、少ないと思っても勝手に増量しないこと、と赤文字で印刷させているそうだ。

 勝手に量を変えられそうな時は予測をしておいて「印」をあらかじめ作っておく。「この量で調剤するように!」 の「印」だと。

 処方箋に疑問があるときは医師に疑義照会、というものをしないといけないがそれを面倒がってすっとばしてしましてこれが正しいと思い込む薬剤師も残念ながらいるのだ。

 まあ医師の側にも疑義照会の手間をはぶきましょう、という暗黙の了解をしているところもあるので、全部がそうではないと思う。



 私自身、残念な薬剤師は何人かあっていて、「井の中の蛙、大海を知らず」 という格言にぴったりな人もいた。プライドだけは異常に高いのだ。こういうのが多いから「薬剤師不要論」というのがでてくる、いい加減にしてくれ、と思う。


 だがいい仕事してるなあ、と思わず感嘆する開局薬剤師もいる。いつものルーチンワーク以外にも地域で違法薬物取り締まりの啓蒙に一役かい、患者が安心して医師の薬がのめるように配慮し、随時無料で相談に応じて服薬の不安軽減に努める。

 業務時間外でも医師会や薬剤師会主催の勉強会にも出る。(点数稼ぎのために出る人もいる。つまり講義、講演の間は寝ていて研修会のポイントシールをもらうときと製薬会社からのお土産? をもらうときだけ生きている、ポイントシールをためると研修薬剤師ってなるんだよ? スタンプラリーと間違えてる )


 看護師も格差がある。もちろんいい看護師は患者の心情を組み取った上で心のこもったケアをする。気配りのきくやさしい人だ。その人のまわりには自然と笑顔の花がさく。

 長期入院の患者さんもこの人が検温に訪室にくるとあー、朝か、おはようございます! と笑顔が出る。

 逆にナースコールがくるとぶすっとした顔で「なんですか? 」と面倒そうに言う。無表情でケアをされる。作業が荒っぽい。言われたことしかしない、つまり最低限ラインしかしないわけ。

 まあ医療業界は万年人手不足なのでこういう人でもいないよりはマシ。という事態になってはいる。


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 良い医療者になりたい。

 真面目にやろうと思うとなんでもそうだが、時間がいくらあっても足らない。

 そういう彼らはとても忙しそうでとても生き生きと働いている。

 私もまたそうでありたいと切に思う。




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