第16話・ダメ、絶対!
今回はドラッグの話です。
ここでいうドラッグはいわゆる病気を治すものではなく、単純に楽しむために使ういわゆる快楽的使用によるものをさします。早い話が覚醒剤、もしくはそれに類するものです。
古来人間はさまざまなドラッグを見分け生み出してきた。それは人類の歴史にも当然いろいろな影響を与えている。戦争、芸術、文化。鳥の文章能力では書ききれないぐらい多大な影響がある。それは、認めざるをえない。良い面でも悪い面でも。だからといって安易に使ってはいけないのは当然だ。
合法ドラッグ(リーケミ、リーガルケミカル)非合法ドラッグあわせると人間の思考能力に多大な影響を与えるものは数限りなくある。
ちなみに非合法で最強のドラッグはみんなもよく知っている覚醒剤。アンフェタミン。別名というか愛称? もたくさんある。持ってるだけで罪になる最凶のドラッグ。
やり方、というか楽しみ方は知識としていろいろは知っている。やってる人も見分け方も知識としては知っている。ジャンキーの人も直接話をして知っている。病院に来た普通の人でも「あ、この人今やってんな、におうぞ!」とわかってびびったこともある。
他覚的に使用度がすぎて彼らのMRIによる脳の萎縮度をみると怖い。視覚的にも廃人同様になって死ぬまで閉鎖から出れないだろうなという人もみると怖い。廃人とはいかなくても姿かたちは人間なのに話が言葉のサラダになって支離滅裂で会話が成立しないのを見るとある種のスリラーものの映画や小説よりも切実な本能的な恐怖がわいてくる。
そして昔は理性ある常識的な人であっても覚醒剤もしくはそれに類するドラッグに溺れて壊れてしまうのを見るのが怖い。覚せい剤撲滅と称して「ダメ!絶対」 というフレーズで公的な機関が運動もしているが、それでもなおはびこり、逮捕者が絶えないのはそれだけやるとやめられなくなるものだということを象徴している。
どれだけ魅力的な効果、快感があるとしても、それとひきかえに最後の最後はああなるんだと思えば、鳥は死んでも手をだすまい、子供たちにも絶対に好奇心でも1回だけでも手をだすなといっている。
(未成年で親にすすめられた子供がいる。こうなると本人の意思というよりも親のせい。親でなくとも選択の余地やノーと言えない状況で使うにいたる子供もいる。こういうのってどうしたらよいのだろうか。もとより薬を使う以前に普段の日常生活を送るに当たり根本的な問題を抱えたりしている子供もいて本当に頭をかかえたくなる。世の中解決つかない問題が多すぎると哀しくなってくる。)




