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ずぶりと11発目、ドライアド

 もう一つの目的であるドライアドの樹液だ。

 ドライアドは緑色をした肌を持つ人間に似たモンスターだ。

 動く人型の植物と言った方が早い。

 痛覚もないし、手足を切り落としてもすぐに生えてくる。

 強敵の部類のモンスターだ。

 おまけに魅了のスキルに似た力を使ってくる。


 俺達がドライアドの領域に来た時には誰かが来ていた。

 良く見るとロウタイドと仲間達じゃないか。


 全員が口を半開きにしてよだれを垂らしている。

 魅了にやられたな。

 びくんびくんと体を震わせている。


「俺達はなんで魅了に掛からないんだ?」

「私はドラゴンだから、そんなものに掛かるわけないじゃない」

「私も人間ではないからなの。あなたは状態異常回復スキルで保護してるの」

「マム、ありがと。さて一発かましますか【浣腸!】」


 俺はスキルを連発。

 ドイライアド達は身を震わせたかと思うと股間から樹液を垂れ流した。

 またこのパターンかよ。

 楽で良いが。

 みんなで手分けして樹液を採取する。

 樹液を垂れ流したドライアドはぐったりとして動かない。


「俺はこの樹液を絶対に飲んだりしないからな」

「はいはい」


「ドライアドも大人しくなったし、ロウタイド達を回復させてやるか。マム頼む」

「【状態異常回復】なの」


 マムのスキルでロウタイド達は正常に戻った。


「助けてくれなんて言ってないから、お礼は言わない。リア、本当に聖剣がこの遺跡にあるのか」

「【探し物】。ええ、間違いないわ」


「もう、あったまきた。魔法でここら一帯を焼き払いましょうか」


 魔法使いのアドミが切れた。


「皆殺しするのか。弱い物虐めは恰好が悪いぜ」


 諫める戦士のペネト。


「ドライアドの樹液はギルドの貴重な財源だから、根こそぎは止めておけよ」

「汚物が口を挟まないでもらおう」


「諍いは何も生みません。出直しましょう」

「魅了の力を除けば弱い奴ら相手にしてもな」

「そうね。ちょっと感情的になっていたわ。魔法使いは冷静さが大切なのにね」

「みんながそう言うなら、僕に異存はないよ」


 ロウタイド達が去って行き、俺達も今日は帰る事にした。


「あいつら、マジでいってたな。ドラゴンの鼻は誤魔化せないよ」

「いってたってなんなの」


「あー、言わないでおいてやろうよ」

「生意気言ってた癖に今頃は皆してパンツ洗ってるよ。くふふふっ」

「分からないの」


「マムは知らなくていい」


 俺達はギルドに帰り、依頼の報告をする為に受付嬢に話し掛けた。


「依頼のビックビーの蜂蜜とドライアドの樹液だ」

「こんなにたくさん。ドライアドは全滅してないですか?」

「スキルで搾り取ったから、死んでないはずだ」

「そうですか。今回の依頼で依頼ポイントが溜まりました。Dランクに昇格です。おめでとうございます」

「ありがと」


 そんな事を話していたら、ロウタイド達一行がギルドに入ってきた。


「リアのスキルを疑うわけじゃないが、聖剣は今この街にあるのか」

「ええ、間違いありません」

「となると。聖剣の持ち主は冒険者だな」


 ロウタイドはつかつかとカウンターに寄って来て言い放つ。


「今日、依頼で遺跡に行った冒険者のリストをすぐに出せ」

「守秘義務でお出しできません」


「おっと、独り言。パンツは洗わなくて大丈夫なのか?」


 俺はボソっとそう呟いた。


「何故それを」


 ロウタイド一行の顔が赤くなる。


「また独り言。出直すんだな」

「くそう汚物の癖に。覚えてろよ」


 ロウタイド一行が去って行った。


「ありがとうございました」

「礼ならいいよ。あいつらドライアドの魅了に引っ掛かったんだ。こんど何か言って来たらその事をネタに脅すといい。たぶんプライドが高いから、退くはずだ。貴族がモンスターにいかされたなんて評判になったら、恰好が悪くて社交界に顔を出せない」

「そうですね。ドライアドに引っ掛かるのは冒険者だったら下ネタの一つぐらいですけど、貴族では恰好が悪いでしょう」


 ロウタイドについて一つ脅すネタが出来た。

 あいつはややこしいからな。

 いざという時はこのネタを使おう。


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