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紅蓮誠の現代ダンジョンーダンジョンが出来て100年ー  作者: ギャボ
## 【第1章 始まりのスライム・ダンジョン】(1~25話)
3/10

スライム・レベル1突破

本日3話目

### スライム・レベル1突破


「オープナーを使って、他の扉も開けられるかもしれない。」誠は玲に語りかけながら、小さな金色の鍵を手にしていた。宝箱から取り出したその鍵には、特別な力が宿っているように感じた。そして、二人は次の冒険に向けて、意を決した。


ダンジョンの最初の層を探検しながら、誠と玲は色とりどりのスライムたちが跳ね回る光景を目の前にした。緑、青、赤、そして紫色のスライムたちが不規則に動き、彼らの好奇心を満たしていた。しかし、その中で一際目立つものがあった。それこそが、レベル1のボス「ゲルスネーク」だった。


「これがボス?少し…気持ち悪いね。」玲は少し引きつっていたが、誠はその恐ろしさを感じたくなかった。


ゲルスネークはスライムのような体から、細長い首を伸ばし、まるで蛇のように動いていた。その目は鈍い光を放ち、威圧感を漂わせていた。


「このままではいけない。攻略法を考えよう。」誠は冷静に状況を判断した。「スライムは弱点があるはず。おそらく、攻撃が当たる場所を見極めないと。」


「私が先に攻撃するから、後ろでサポートして!」玲は拳を握りしめ、決意を固めた。その姿を見て、誠の心も熱くなった。


「頼んだ、玲!」誠は彼女の勇気に感化され、共に立ち向かうことを決意した。玲は瞬時にスライムの落ち着いた動きに合わせて、先手を取った。彼女は手に持っていた光る石を地面に投げつけ、強い光を放った。まるで閃光弾のように、ゲルスネークの目を眩ませた。


「今だ!」誠はすかさず、オープナーを構えて飛び出した。すると、彼の持つ鍵が青い光を放ち、ゲルスネークの体を貫くように強い力が注がれた。スライムの体が揺らぎ、彼は動きを止めた。


「まだ終わってない、追い込むよ!」誠は恐れず前に進み、立ち向かった。玲も続き、両者が協力して攻撃を続けた。


ゲルスネークは怒りを露わにし、周囲のスライムを呼び寄せようとする。しかし、誠と玲はその動きを見計らい、集中して攻撃を強めた。


「今だ、最後の一撃だ!」誠の叫びと共に、玲との息もぴったり合った。二人の攻撃が見事にボスに的中し、ゲルスネークはついに崩れ落ちた。


「やった、倒した!」誠と玲は歓声を上げ、互いにハイタッチを交わした。彼らの目の前には、ゲルスネークがドロップしたアイテム、まばゆい光を放つ「転送ルーター」が現れた。


「これ、何だろう?」玲がそっと手を伸ばした。「見たことがないアイテムだ。」


「ダンジョンの出入口を他の場所へリンクできるのかも。これがあれば、自宅以外にも行けるようになるはず!」誠は目を輝かせた。


玲は興奮を隠し切れずにいた。「これは大冒険の始まりだね。次はどこへ行けるんだろう?」


「わからないけど、きっと楽しい場所だ。さあ、早速使ってみよう!」誠は仲間と共に次なる冒険への期待を胸に、転送ルーターの使用の準備を整えた。


二人の姿が、ゲルスネークが守っていた第1層のダンジョンから輝く光の中へ消えていった。そして、彼らの運命は、未知なる世界へと繋がる道を開いていた。彼らの冒険の幕が、ようやく上がろうとしていた。


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