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楽してのんびり生きていたいけど、やっぱりお金は稼がなきゃ ー宇宙開拓記 その2ー  作者: 杠煬
第6章 バイヤーさん

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ピンク色の狼 3

お読み頂きありがとうございます。楽しんで頂けたら嬉しいです。


けっこう遠くの丘からジャンプしてきたし、なかなか降りてこないぐらいに高く飛び上がってたから、まあ大きいだろうなとは思ったんだけどさ........



「で、でかっ!」



地響きを立てて目の前に落っこちてきた巨大なピンク色のバイクさん。

それがボフボフとエンジン音を鳴らしながら、私たちのまわりをぐるぐると走る。

たぶん本人(?)はじゃれつくというか、友好の気持ちを表してるつもりなんだろうけど、大きなバイクが走り回るなんて、いつ何時なんどきふみつぶされるか分かんないから正直なところ身の危険を感じざるを得ない。

だってとにかく大きくて、タイヤの直径だけでもこの私ショウコちゃんの倍以上はあるんだから(汗)



「と、とりあえず落ち着こうか?まずは停まって!停まってよっ!えーと、えーと.......ハウス!ハウスっ!!」

「ふうん、やっぱりピンク色の狼は女の子が好きの機体やね!以前に僕が1人で来たの時には、つかまえるのことも言うことを聞かせるのことも苦労したから!!」

「いやいや!つかまえるのはともかく、全然言うことを聞いてくれてませんけど!!」



狼さんが大きな音をたててるもんだから、話し声が聞き取りにくい!

ついつい「!」をつけて話してしまうわっ!!



ピンク色の流線形のボディから前後に伸びる銀色の機械の腕。

その腕にはぶっといタイヤが.......って、あれ?

ああこれ、ふたつのタイヤが合わさって太く見えてるんだ。

てことは.......



「よく見ると、やっぱりバイクじゃないんですね!」

「そやね、タイヤは4つのあるからね!前と後ろに2輪ずつ!!だから4脚のなのよ!!」

「なるほどっ!!」



私たちが大声で会話するのを見て、狼(?)さんは自分も会話に加わろうと思ったんだろうか、ボフボフ、ブボボボとよりいっそう大きなエンジン音を響かせる。



「そ...で、...れは、... ... ...なん... ... ...?」

「...?... ...の...と... ...て...の??」

「で... ...ら、...のぶ... ...で... ...!!」

「... ...??」



思わず狼さんに向かって大声でどなりつける!!



「うるちゃーーーーーーい!!!人が話してんだから静かにしなさいっ!!!!」



ピタッと音がやみ、狼さんはまるでシュンとするかのように私たちの前に静かに停まった。

やればできるじゃん!!!(あきれ



「いやー凄いのことね。あの凶暴なブルーティシュ狼が、一声でおとなしいドッグみたいになるなんて、なかなか無いのことよ」



.............................................



あらためてその巨体を見上げると、バイクというよりは何だか........戦車みたい、かな??



ところどころ白くふちどりされたピンク色のボディは、下の部分はたしかにバイクなデザインなんだけど、本来なら人が乗るのであろう部分にはごつごつした箱型のものが乗っかってて、戦車とは違って2本あるんだけど砲塔みたいな長い筒が両端からのびている。

まあ仮にこの部分がシートになってたとしても、こんな大きなバイクに乗れる巨大宇宙人なんて見たことないけどね(汗)



「私たち、これに乗るんですか?」

「そうよ、中にコックピットがふたつのあるんよ」

「コックピット、て.....ん?この星のコンピューターって野生化したんですよね?」

「そうなんやけど、コータット星人がレンタル業の始めたから、また進化したんやろね。緑色のはまだが多いのやけど、ピンク色のはだいたいコックピットがあるんよ」

「へぇ.....でもじゃあ、この狼さんって.....」



心の中がすこしイヤな気持ちになる。

だってあれ、どう見ても大砲じゃん?

武器じゃん?



そんなショウコちゃんの憂鬱が顔に出ていたんだろう、チュウさんがにっこり笑って言う。



「やさしいの人やね。でも潟田ガタダさんの心配のことは無用よ」

「じゃ、じゃあ、ここからレンタルされた狼さんたちって、どこか他の場所で兵器としては?」

「ないない!だって潟田ガタダさん、超広域宇宙生活圏連合コズミックワールドで殺し合いなんかのしたらどうなるか知ってるでしょ?」

「まあ.......確かに........」



そうかもしれないわね。

多くの宇宙人さん達の加盟で成り立ってる超広域宇宙生活圏連合コズミックワールドでは、戦争はご法度。

『石』の没収っていう一番キツイ罰則もあるし、そもそも宇宙人さん達って、喜怒哀楽の「怒」をどこかに忘れてきたとしか思えない人たちばっかりだし(苦笑)



「そもそも超広域宇宙生活圏連合コズミックワールドで使用のされてる高次コンピューターには、私たち人類ホモサピエンスの使っているの人工知能なんかよりはるかに複雑な設計のものやからね。ちゃんと三原則・・・だって組み込んで設計のされてるし安心のことよ」



「そうなんですね、良かった~」って言おうとして、チュウさんの最後の言葉ワードがなんかひっかかっちゃった。



.........三原則・・・



何だったっけ??

聞いたことあるような、ないような??

多分、超広域宇宙生活圏連合コズミックワールドでの商売に関する法律とかでは無いと思うんだけど.........



いやいや、お給料もらって仕事している社会人として、ここは一時(いっとき)の恥をかこう!!



「あのチュウさん、その三原則・・・って何でしたっけ??」



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