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楽してのんびり生きていたいけど、やっぱりお金は稼がなきゃ ー宇宙開拓記 その2ー  作者: 杠煬
第5章 宿題があるのよね

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〆の焼きそば

お読み頂きありがとうございます。楽しんで頂けたら嬉しいです。


「ふーん、なるほどね」

「ね?不思議なハナシでしょ?」



「お薬」を飲んだ一部の人たちが怒りっぽくなったこと。

多分それは過剰摂取・・・・が原因と思われること。

けれどもその場合、成分としてはヨロコビを増幅するハズであること。



これらを一通り説明すると、歌保ちゃんは目を閉じて何か考えながらチューハイのコップをかたむける。

マネして私も同じポーズをしてみるけど、モチロンなぁんにも思いつかない(苦笑あはは....



だけど歌保ちゃんは違ったみたい。

ゴクゴクと音を立てて中身を飲み干すと、空になったコップをカウンターにトンっと置く。

そしてポツリとつぶやいた。



「多分それ、分かると思うわ......」

「え?」



どういうこと?って聞き返そうとしたタイミングで、マスターがにこにこしながら最後の料理を出してくれる。



「おまちどおさま、ホルモン焼きそばです!」

「わーいっ!ありがとー!」



カウンターに置かれた銀の皿の上には、ホルモンと青ネギがトッピングされたマスターこだわりの太麺。

あえて所々をカリカリに焼かれてて、香ばしくて美味しいんだコレが。



「ご注文は以上ですが、なにかお飲み物追加しますか?」

「あ、そうだね!どうする歌保ちゃん?」

「そうね、最後はやっぱりビールを頂こうかしら?」

「まいど!」



......

.....

...



湯気を立てる焼きそばの香りがお鼻をくすぐるけど、今は歌保ちゃんのさっきの言葉が気になってる。

......ううん、ゴメンうそ、まずは熱いうちに焼きそばを食べようっ!!



「ズズッ!モグモグ......ねえ歌保ちゃん、さっきのことなんだけど?」

「ズズッ!モグモグ......んーーっ!!おいしっ!!うん、多分ね」

「教えて!教えて!!」



すると歌保ちゃんはモグモグしながらおはしを置き、ビールのビンを持ち上げた。

そのまま私の新しいコップに冷たいのを注いでくれる。



「まずはあなたのご推察通り、怒りっぽくなった人達ってのはみんな、「お薬」の過剰摂取・・・・をしてたのは間違いないと思うわ」

「だけど......」

「まあ聞いて。例えば、ショウコちゃんや日来課長みたいに......いや、ショウコちゃんはそうでもないか......(ボソッ)」

「ん?なんか言った?」



最後のコトバがよく聞こえなかったんだけど......

歌保ちゃんは、なぜかあわてたようにトッピングのホルモンを口に放り込む。



「モグモグ......これは腸の部分よね?噛みごたえがあって美味しい!......えーと、でね、ショウコちゃんは、日来課長にこっぴどく叱られたことはある?」

「え?..........うーん......そういえば......ない、かも......」



でっぷりした大きなオナカの日来課長おいちゃんの顔を思い出す。

笑った顔、マジな顔、ウキウキした顔、残念そうな顔、いろいろと思い出すけど、怒ってる顔が想像つかないほどには、叱られた記憶は無い。



まあ、お小言はちょいちょいイタダくんですけどね.........(汗)



「うふふ、怒りという感情は、あの大きなオナカの中で消化されちゃうのかしら?」

「きっとそうだよ!あ、でも、私の「供給責任」って言葉と同じで、日来課長おいちゃんにも地雷ワードはあるけどね」

「へぇ、意外ね」

「入社直後の新人のころ、先輩に教えてもらったの。1回目はイヤな顔をされるだけで済むけど、2回目はわりとマジで叱られるからねって注意されたわ」

「へぇ、そうなんだ。やっぱり意外だわ」



ゴクゴクゴク......

ゴクゴクゴク......



大ビンもう一本追加しようかな?

〆のハズなのにこの焼きそば、えらいことビールが進むなあ(笑)



「ごめんなさい、話がそれたわね」

「ううん、だいじょぶ!それより日来課長おいちゃんが怒んないのと今回の件、なにか関係があるの?」

「そうね、まあ言ってみれば人としての器の大きさ・・・・・、かな?」

「???」



歌保ちゃんがビールを注いでくれる。

泡が多めに立ってコップからあふれそうになる。



「おっとと......ズズッ」

「あら、ごめんなさい......うん、でも、これがたとえね。」

たとえ?」



今度は私がお酌する番。

あ、やっぱりビールが無くなっちゃった......



「すいませーん、大ビン追加で!ごめんね歌保ちゃん。で、もしかしてたとえってこのコップのこと?」

「そう、いわゆる人の器っていうのは、感情の入れ物ってことよね?だから小さいとすぐにあふれてしまうわ」

「ふむふむ??」



「世間一般で、あの人は器が小さいとか言われちゃう人は、小さなコップしか持ってないの。心の大きさに余裕がないから、すぐに喜怒哀楽が外へあふれ出ちゃうのよ」

「なんか耳が痛いなぁ......」

「うふふ、ショウコちゃんは多分違うわ。直接やり合うことはないけれど、私だって事務処理で宇宙人さん達とやり取りするから分かるもの。」

「そうお?」



コップに半分ほど入ったビールを一息に飲み干して、にっこりと笑う歌保ちゃん。

そしてさらっと過激なことを言う。



「あんないい加減な人達と商売してれば、誰だってキレたくなるわよ?」



あ、やっぱり歌保ちゃんもそうなんだ.........(汗)




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