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回文童話「投げられてもくじけないヤノスケ」

ヤノスケ君は、何事においても、一生懸命な少年だった。

練習熱心、勉強熱心、今どき暑苦しい熱血少年だったのだ。


「すごいなあ、ヤノスケの練習量は」

少年柔道部の部員たちは、感心するばかりだ。

「あれで、勝ち星がともなえば……」

と残酷な事実をつぶやくコーチ。


休日の鍛錬(たんれん)量の充実感に満足し、下駄を鳴らして闊歩(かっぽ)しているヤノスケ君だ。


と、小さな女の子を囲んで(はや)し立てている同級生たちを見つけるヤノスケ君。


「むむむっ。あれはイジメではないのかっ?!」

女の子を助けるべく下駄を脱ぎ捨て、ダッシュするヤノスケ君だった。


ヤノスケ君がダッシュしている間に、恰幅(かっぷく)の良い女の子が現れて、いじめっ子たちをことごとく投げ捨てた。


(なっ、なんという技のキレ!)

(なんというゴウタンな正義!)

一目惚(ひとめぼ)れしたヤノスケ君は、両手を大きく広げ瞳に炎を燃やして、そのカップクの良い少女に迫った。


「好きだあああ、名も知らぬ少女よーー!」


ヤノスケの暑苦しい愛の威圧も、技術と体力で(まさ)り、なおかつ冷静な岩子さんには通じなかった。



(熱愛で威圧ね)

ねつあいで、いあつね!!


(怖いぞ岩子)こわいぞ、いわこ! ← 再登場


回文ショートショート童話「のほほん」毎日更新中。

朝、ほぼ7時台。

と、

昼、ほぼ12時台← たまに休むことあり。

今日は「魔人ビキラ」投稿のため、時間がズレました。


同サイトにて、回文妖術師ビキラの冒険ファンタジー、

「魔人ビキラ」を、水曜日と日曜日のお昼の12時台に、投稿しています。

よかったら、読んでみて下さい。

「のほほん」は、また明日。


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― 新着の感想 ―
[良い点] 熱血少年と冷静少女、きっと良い組み合わせになりそうだ。。
[良い点] 勉強、クラブに恋にも愚直な感じがヤノスケ好感持てる…… 煩わしく思いつつも押しに負ける岩子さんもいつか見てみたいw
感想一覧
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