回文童話「カッコントウ医者異聞」
落語に「葛根湯医者」という話がある。
なんでもカッコントウで治そうとする名医の話である。
某中学の保健室のサムタムラ先生にも、似たような傾向があった。
A組のB君が、お腹を押さえてやって来た。
「先生、お腹が痛いんです」
「ふむふむ。持病の仮病かな? カニ食って教室に帰れ」
と言って、戸棚のカニ缶を出した。
C組のD君が、お尻を押さえてやって来た。
「先生、お尻から血が出ました」
「それはいかん。キバりすぎか痔かも知れん。カニ塗っとけ」
と言って、また戸棚からカニ缶を出した。
E組のFさんが、お願いにやって来た。
「先生、次は野外授業なんですが、何をしたら良いでしょうか?」
「よし、カニ取りに行こう!」
「臨時休業」の紙を保健室のドアに貼って、サムタムラさんが白衣を脱ぐと、下は膝当て付き胴長完全防水長靴姿であった。
E組のFさんが、ニヤリと笑ったのは書くまでもない。
(何かと蟹な)
なにかと、かにな!
オチの回文を書き忘れて、5分くらい放置してしまった。
ごく一部の皆さん、申し訳ありませんでした。
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今日は一日前倒しをして、昨日、誤投稿してしまった「のほほん」話を、ビキラ最新話と入れ替える予定です。
(入れ替える予定、と書きながら、全く新しく「魔人ビキラ」の三十三話を投稿してしまった……。何をやってんだか)
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