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回文童話「梨園あるある物語」

「この梨園は、少し酒臭くないかね?」

梨学会の偉い人が、某梨園を抜き打ち監査に来ていた。


「出荷が間近なもので……」

梨園の園長が恐縮の(てい)で答えている。


「浮かれているのかね? それは駄目だろう!」

ビシッと叱る偉い人。


梨園の地面に、スルメの切れ端、ピーナッツ、小魚の破片が散乱していた。

「いや、これはイカんだろう、いくらなんでも」

学会の先生は目を三角にして高い声を出した。


「はあ、申し訳ありません。『どうせ出荷したら、喰われて死ぬんだ』と、言いやがるもんですから」

末期(まつご)の水と言いますかね、おつまみと酒で済むなら安い物だと」

「たとえば死ぬ前に、『雲丹(うに)をアンコに使った今川焼きが食べたい』と言われて、あなた、断われますか?!」

口々に反発する梨園の人々。


「一体誰が、そんなことを言っているんだね!?」


梨園の人々は、そこら中にぶら下がっている梨を指さした。



(だらしない梨らだ)

だらしないなしらだ!

回文ショートショート童話「のほほん」毎日更新中です。

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と、

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同サイトにて、回文妖術師ビキラの冒険ファンタジー、

「魔人ビキラ」を連載中です。

投稿は、水曜日、日曜日の昼ほぼ12時台です。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 酒気のある品種ということをウリにすれば斬新さで売れるやもしれない。
[良い点] 勝手に果実酒になってしまいそうな気がするwwwでもきっと同じ立場なら私もお酒とおつまみをあげるだろうよ。
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