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回文童話「ドレミの歌、唄うの見れど」

夫婦で買い物に出て、街角で、ウクレレを演奏している人を見た。


体をゆすって、明るい笑顔で「ドレミの歌」を唄っている。

聴衆たちは、手拍子を打って見ている。


「器用なものね。『レ』の音を抜いて演奏してる」

立ち止まり、聴衆のひとりとなって、妻が言った。


「『レ』の音を抜いているって、技術的なものかい?」

と、ぼくは妻にたずねた。


「そりゃそうでしょう?」

    妻も手拍子を打ち始めた。


「そうかなあ」

(かす)かな咀嚼音(そしゃくおん)が聞こえたような気がしたので、ヘソ曲がりのぼくは、

「『レ』は食べられてんじゃないのか?」

と、言った。


「まさか。誰が食べるのよ」

      妻は笑って言った。


演奏が終わると、

「あら、本当に食べられていたんだわ」

と妻は言って、ぼくの顔を見た。


ウクレレが、ゲップをしたからである。



(ウクレレがレレ喰う)

うくれれが、『れれ』くう!


(ドレミの歌唄うの見れど) ← タイトル

どれみのうた、うたうのみれど

回文童話「のほほん」毎日更新中。

朝、ほぼ7時台。

と、

昼12時台。← たまに休むことあり。


同サイトにて、回文妖術師ビキラの冒険ファンタジー、

「魔人ビキラ」を、連載中です。

投稿は、水曜日、日曜日のお昼、12時台です。

よかったら、読んでみて下さい。

「のほほん」は、また明日。

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― 新着の感想 ―
[良い点] ウクレレ自身が音階を食べてたのね! 弾くの大変そうだ。笑
[良い点] 偶に最後まで見てタイトルも回文になっていたのか!とやられた気持ちになります(笑)流石です。
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