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回文童話「お蔵入り」

大きなお屋敷の大きな蔵に、まんまと忍び込んだ泥棒三人組。


「当たりだったな。蔵なのに、畳が敷いてあるぜ」

リーダーの泥左衛門が、懐中電灯で蔵の中を照らしながら言った。

(ふすま)もある。開けるのが楽しみだ」


「板張りの突き当たりにあるのは、葛籠(つづら)の山ですぜ」

泥太が言った。


ツヅラとは、フジの(つる)()んだフタ付きの(かご)だ。

昔話では、宝物が色々と入っていると、相場が決まっていた。


「こりゃあ、盗まねぇと(ばち)が当たるぜ」

泥助は、泥棒の神に祈った。


と、その時、

「ふはははははは! この蔵を、風魔小太郎が末裔(まつえい)、この風祭(かざまつり)小三郎の作と知って盗みに入ったか?!」

割れ鐘のような声が、蔵の中に響いた。


「うっ、見つかっちまった!」

畳が勝手に跳ね上がった。

「うわっ、畳返し!」


襖を突き破って(やり)が飛び出した。

「うわわっ、槍襖(やりぶすま)っ!」


突如として煙が巻き上がった。

「ひゃあ、煙玉っ!」


天井が落ちて来た。

「ぎゃあ、釣り天井っ!」


泥棒どもの運命や如何(いか)に?!



(絡繰蔵か)

からくりくらか


回文童話「のほほん」毎日更新中。

朝、ほぼ7時台。

と、

昼、ほぼ12時台(たまに休むこともあり)。


同サイトにて、回文妖術師ビキラの冒険ファンタジー、

「魔人ビキラ」を、水曜日と日曜日に更新中。

よかったら、読んでみて下さい。


次は、1日に第三十ニ話「小夜の早い街(前編)」を、お昼の12時台に、投稿予定してます。

(後編)は、翌2日の12時台に投稿予定です。

「のほほん」は、また明日!


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